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健康心理士の仕事って?資格や難易度も解説!!

資格のエキスパート
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みなさんは健康心理士という仕事を知っているでしょうか。
資格を取りたい人
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心理学系の仕事をする人かな?
資格のエキスパート
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健康心理士とは私たち国民の健康を「心」と「身体」からサポートする専門家のことです。

昨今のストレスを溜めやすい現代人にとって健康心理士とはなくてはならない存在です。ではいったいどのようなサポートをしてくれているのでしょうか。またどういった職場で活躍できる資格なのでしょうか。気になることはたくさんあるかと思います。
この記事ではおもに以下のことについて解説していきます。

  • 健康心理士とは
  • 資格の内容や取得方法
  • 資格の難易度

健康心理士について気になる方はぜひ最後まで読んでいってください。

健康心理士という仕事

健康心理士とは冒頭でも説明したように私たち国民の健康を「心」と「身体」の両方の面からサポートする専門家を養成するための資格です。健康心理学とは心理学を通して健康の維持や増進、病気の予防、治療法などについて研究する学問のことで身体だけの健康ではなく心と身体の両方の面で健康になることを目的としています。

「病は気から」という言葉をよく耳にしませんか?ストレスからくる胃痛や心の疲労によって免疫力が低下してしまい風邪を引いたという話も聞くかと思います。このように心と身体の健康は密接に結びついており、心と身体両方の健康の関連性を研究・理解して貢献できると認められた存在が「健康心理士」と呼ばれているのです。

活躍できる場所は以下のような機関があげられます。

  • 国や地方自治体などの公共機関
  • 医療機関や福祉施設
  • 教育機関
  • スポーツ団体

こういった場所で精神病や生活習慣病の治療やサポートを行っています。ですが健康心理士専属で働く人は非常に少なく、保健師や看護師・介護士・教師・スポーツトレーナーとして上記の機関に就く場合に健康心理士の資格が役立ちます。

例えば介護士が健康心理士の資格を取得した場合、介護士としての身体サポート以外にもストレスの有無や悩みの相談といった健康心理学の面から心のサポートも行えるようになります。既に国家資格を保有している医療従事者や介護福祉士などが専門的なアドバイスやサポートをすることを目的として取得するケースが多いのです。

資格のエキスパート
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どこの機関でどのようなサポートがしたいのか明確な目標を持ち、健康心理学を研究していきたい人にとって価値の高い資格なのです。

<認定心理士と健康心理士の違い>
認定心理士は日本心理学会が認定する資格であり、大学の所定の単位を取ることで取得できます。健康心理士は日本健康心理学会が認定する資格です。大学で所定の単位を取ることで受験資格が得られ、試験に合格すると取得できます。また学会の会員または準会員である必要があります。

健康心理士の資格内容

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健康心理士の資格は一般社団法人日本健康心理学会が認定している民間資格です。正式には「認定健康心理士」と呼び、難易度や内容によって「健康心理士」「専門健康心理士」「指導健康心理士」の3つに分けられています。それぞれの内容について以下にまとめてみました。

難易度 資格の種類 内容
健康心理士 専門健康心理士や指導健康心理士等の指導のもと、健康心理に関する職場等で観察やカウンセリング、健康教育プログラムの作成実施を行う
専門健康心理士 健康心理に関する職場等で健康心理学の研究を行ない、健康心理士とともに観察やカウンセリング、健康教育プログラムの作成実施を行う
指導健康心理士 健康心理の研究や実践を進行・普及させるために貢献する。必要時には健康心理学に関連する問題について行政に報告したり健康心理士、専門健康心理士にアドバイスを行う

表を見ると資格取得の難易度が一番低いものが健康心理士、高いものが指導健康心理士ということがわかりますね。役割もそれぞれ違うのがわかります。

資格を取りたい人
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健康心理士は上位資格者の助言や指導を受けながら仕事をするんだね。
資格のエキスパート
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そうですね。下位の資格になるので知識がある人の助言が必要なんですよ。
資格を取りたい人
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専門健康心理士は助言を受けずに研究してプログラムの作成をするんだね。
資格のエキスパート
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その名の通り専門的に健康新医学を学び、仕事を通して実践していく段階に入ります。
資格を取りたい人
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一番上の指導健康心理士は何をするの?
資格のエキスパート
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下位2つの資格のスーパーバイザー的な資格になります。健康心理学を広めたり、必要に応じて行政に報告をしたりします。
資格を取りたい人
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それぞれちゃんと役割があって大変そうだね。

健康心理士資格の取得方法

健康心理士になるためにはどうしたらいいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
健康心理士の資格の申請には以下の2項目の必須条件があります。

  • 4年制大学を卒業していること
  • 日本健康心理学会の準会員もしくは会員であること

会員になるための入会に資格はとくにありませんが入会金として3,000円、年会費として正会員・準会員それぞれ7,000円が必要となります。これらの条件を満たすことで認定委員会に申請書を提出することができるのです。申請後は資格審査を受け合格し、認定証を受け取ることで健康心理士を名乗ることができます。簡単に流れをまとめると以下のようになります。

  1. 必須条件2項目を満たす
  2. 認定委員会に申請書を提出する
  3. 資格審査を受ける
  4. 合格後、登録料30、000円を支払い、認定証を受け取る

ここで注意しなければいけないのが資格審査です。大学での経歴によって資格審査の試験内容が変わってきます。それぞれの試験内容を見ていきましょう。

  • 大学で健康心理学科を卒業していて、学会基準のカリキュラムを学んでいるまたは心理学関連学科を卒業している
    →資格審査は書類審査のみ。(審査料10,000円)
  • 心理学関係以外の学部を卒業している
    →まず日本心理学諸学会連合の心理学検定2級(受験料6,480円)に合格する。その後資格審査(健康心理学筆記試験と面接)を受ける(受験料10,000円+審査料10,000円)
資格を取りたい人
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大学で心理学を学んでいるかいないかで試験内容と受験費用が変わってくるんだね。
資格のエキスパート
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心理学系以外の学部を卒業した場合は心理学検定2級の合格が必須条件に入ってきます。

試験自体は東京と大阪で年1回11月下旬~12月上旬くらいに実施されています。(2022年10月時点)
試験要項の確認や申請に必要な書類のダウンロードは日本健康心理学会のHPからできます。

健康心理士の次の段階にある専門健康心理士、指導健康心理士へは健康心理士の資格を取得後5年以上の実務経験を経てから資格昇格の申請をすることができます。また健康心理士の資格に更新はありませんが専門健康心理士、指導健康心理士には5年ごとに更新(更新料10,000円)が必要です。

資格を取りたい人
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資格を取得するまでだけでなく、取得後にも費用が必要な資格なんだね。

健康心理士資格の難易度

幼稚園教諭-資格-年収-仕事内容-難易度 独学幼稚園教諭-資格-年収-仕事内容-難易度-独学_⑦

健康心理士資格の難易度は心理学系の資格の中で比較的易しいと言われています。ですが誰でも受けられる試験とは違い、受験以前に条件を満たしていなければならないため挑戦するまでのハードルは高いですよね。

最初の段階の「健康心理士」を取得したとしても知識と経験の浅さから仕事につなげるのは難しく「専門健康心理士」「指導健康心理士」と資格の段階を上げることで価値も上がり、ようやく健康心理士として働くことができると言われています。下位の健康心理士から上位2つの資格に昇格するためには5年以上の経験が必須なためかなりの時間が必要となってきますよね。

また資格に申請の必須条件にある日本健康心理学会への入会や学会の活動にも参加する必要となってくるためそれらにも時間と費用が必要になります。健康心理士として仕事をするためには明確に目標を立てて何年も前から準備をしなければならないのです。

試験内容自体は難しくありませんが取得までのハードルが高く、トータル的には簡単に取れる資格ではないといえるでしょう。

まとめ

以上「健康心理士の仕事って?資格や難易度も解説!!」でした。
いかがでしたでしょうか。
ストレス社会と呼ばれる現代において生活習慣病の発症リスクは年々増加しています。そういった背景もあり健康心理士の需要は今後高まってくるでしょう。

すでに看護師やスポーツトレーナーとして職に就いている方や健康心理学について気になる方は健康心理士の資格を取得する道を視野に入れてみてはいかがですか。