今回の記事では、キャットケアスペシャリストに関する気になること
- キャットケアスペシャリストってそもそも何?
- どんな仕事で役立つの?
- 独学で取得できるの?
- 将来的に開業できるの?
このようなお悩みを持っている方のためにまとめました。ぜひ最後まで目を通していただき、ご自分が必要としている資格なのかをお確かめください。
Contents
キャットケアスペシャリストとは
猫に関する資格のなのはなんとなくわかるのですが、イマイチ他の資格との違いがいがわかりません。
愛猫家の方が増えている現在、将来的に必須と言える資格だと言われています。
キャットケアスペシャリストとは、一般社団法人『日本ペット技能検定協会』が認定している民間資格です。猫に関するスペシャリストの証として発行されます。
キャットケアスペシャリスト
キャットケアスペシャリスト資格について
猫の基本飼育管理から猫の美容学、看護学、介護学、繁殖学、生態学までをマスターした猫のプロフェッショナルの証。多種多様化するペットサービス業界では増大しつつある愛猫家市場への配慮は今後必須といえます。 カリキュラム修了で交付申請できます。
私のイメージでは犬を飼っている方の方が多いイメージですが、実際はどうなんでしょうか?
たくさん動物に関する資格はありますが、犬を専門とした資格が多いです。しかし2021年の時点で一般社団法人 ペットフード協会の調べた犬猫の飼育頭数は、
- 犬の飼育頭数:約710万6千頭
- 猫の飼育頭数:約894万6千頭
飼われている猫の方が180万頭以上多いことがわかります。そのため犬に特化した資格が多い中、猫の専門的な知識が学べるキャットケアスペシャリストの需要は今後も高まっていくと言われている資格です。
キャットケアスペシャリストで学べる内容は?
キャットケアスペシャリストの資格取得を通して学べる内容は様々です。猫に関する知識はもちろんそのほかにも猫の健康管理の必要性やペットと社会との関わり方なども学べます。
- 猫に関する正しい知識
- 猫に対する看護学
- 猫に対する介護学
猫に関する知識や爪切りや毛玉とりなどの日常的なケア方法はもちろん、輸液や尿検査に吸入麻酔などを実際の医療現場でも使えるクオリティで学ぶことができます。
- ペット社会学
ペットと人が共存できる社会のために必要な知識や顧客との信頼関係を築くために約立つ知識なども学ぶことができます。
キャットケアスペシャリストの資格が約立つ仕事は?
ただ、仕事として役立てるにはどんな仕事で役に立つことができるのでしょうか?
キャットケアスペシャリストの資格は民間資格のため必須の資格ではありません。ですが就職活動をする時には資格があったほうが有利になります。
例えば、
- ペットショップ
- 猫専門のブリーダー
- ペットサロン
- キャットシッター
- 猫カフェ
- ペットホテル
このように色々な場面で資格を活かすことができます。猫が好きな方が大好きな猫に囲まれてお仕事が出来るのは素晴らしいことです。自分の『好き』を仕事にすることが出来れば自然と充実した生活ができるようになると私は思っています。
仕事に関係なく猫好きの方が自分の猫ちゃんのために資格を取るのも良さそうです!
色々な猫に関する知識を学べるので、いざという時の応急手当にも活用できます。
キャットケアスペシャリストの資格はどんな人にオススメ?
キャットケアスペシャリストの資格は猫に関する様々な知識が学べます。就職のために資格を取ることもできますし、飼っている猫の健康のためにも猫に関するボランティア活動でも役に立ちます。
- 愛猫の健康管理や今後訪れる老後の介護に知識や技術が役立つ
- 人馴れしていない猫を人間社会で生活していけるよう躾けるのに役立つ
- 動物病院やキャットシッターなどへ就職転職するために役立つ
資格を持っていることで色々な形で猫に関する活動が出来るようになるのはなんだかお得感を感じます!
キャットケアスペシャリストがもらえる給料は?
あまりにも給料が少ないと生活もしていかなきゃいけないしどうなんでしょう?
キャットケアスペシャリストの資格を活かした就職先の平均した年収は大体280万〜350万と言われています。日本の平均年収が440万と言われていることから考えると、平均年収よりは低くなります。
キャットケアスペシャリストは独学で取得できる?
結論から先にお伝えすると、キャットケアスペシャリストを独学で取得することは出来ません。
キャットケアスペシャリストはヒューマンアカデミーが主催しているキャットケアスペシャリスト講座を受講しなければ取得することが出来ません。
資格取得のための試験はなく、講座内にある添削課題を提出して合格することで資格の取得が出来ます。
キャットケアスペシャリストの勉強方法
キャットケアスペシャリストになるには、ヒューマンアカデミーが主催する『キャットケアスペシャリスト講座』を受講する必要があります。
講座には通信環境が整っていればどこでも学習できる『e-ラーニング付き』と『e-ラーニングなし』の2種類があります。
スマホやパソコンでいつでもどこでも学習することができたり、これまでの学習履歴をが一目で確認できため学習計画が立てやすくなるメリットがあるコースです。
家事をしながらや通勤の移動時間などを上手に活用することで、効率よく学習していけます。
値段は少しだけ割高になってしまいますが、隙間時間などを使って学習する方が多いと思うので、個人的には『e-ラーニング付き』の講座受講をオススメしています。
先程もご説明しましたがキャットケアスペシャリストの資格はこの講座を修了すれば取得ができるので、講座内容以外の試験はありません。送られてきたテキストとDVDなどの教材をしっかり学習すれば誰でも取得できます。
e-ラーニング付き | e-ラーニングなし | |
受講料 | 96,800円(税込) | 90,200円(税込) |
標準学習期間 | 4ヶ月 | 4ヶ月 |
サポート期間 | 最長24ヶ月 | 最長24ヶ月 |
添削回数 | 2回 | 2回 |
資格取得までの流れ | 全て自宅学習のみで完結 | 全て自宅学習のみで完結 |
教材 |
|
|
推薦学習時間 | 週3回1日2時間 | 週3回1日2時間 |
その点e-ラーニングだったら通勤中やちょっとした隙間時間にも勉強ができるので、時間を有効活用できます。
e-ラーニングには確認テスト機能があるため「ちゃんと学習できているか不安」といった場合に、自分の学習の習熟度を測ることができるのもオススメポイントです。
キャットケアスペシャリストの難易度は?
結論からお伝えするとキャットケアスペシャリストの資格取得の難易度はかなり低いです。
先程もお伝えしましたが、キャットケアスペシャリストに試験はありません。講座に含まれている添削課題の提出によって資格取得の申請ができます。
添削課題に関してもテキストを見ながら取り組むことができるので、資格取得に対する難易度は低いと言えます。
キャットケアスペシャリストは開業出来るの?
結論からお伝えしますと、キャットケアスペシャリストの資格だけでは開業することが出来ません。ペット関連の仕事をするには、必ず『動物取扱責任者を選定』して『動物取扱業の登録申請』する必要があります。
動物取扱責任者に選定されるには、いくつか方法があるのですが、今回は一番難易度の低い方法として各自治体に認定されている資格を取得していて、なおかつ実務経験が6ヶ月以上必要な方法をご説明します。
この『自治体が認定している資格』にキャットケアスペシャリストは認定されていないため、ほかに認定されている資格を取得することが必要です。
たくさん認定されている資格はあるのですが、通信講座や試験当日の講習会と筆記試験だけで資格の取得ができる資格は限られています。次の目次でオススメの資格を一部紹介します。
開業するときに必要な資格
キャットケアスペシャリストの資格だけでは『動物取扱責任者に選任』することが出来ないため個人で開業が出来ません。合わせて他の資格も取得しておけば将来開業を考えている場合役に立ちます。
愛犬飼育管理士
愛犬飼育管理士は一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)が主催している資格です。試験当日に行われる講習会に受講し、同日に行われる筆記試験に合格すると資格が取得できます。
こちらの資格を取得するにはJKCの会員になる必要があり、年会費も発生します。以下に資格取得に必要な条件や費用をまとめました。
参加資格 | 満18歳以上 |
受講料(テキスト代含む) | 7,300円 |
試験受験料 | 7,000円 |
資格登録料 | 3,400円 |
入会金 | 2,000円 |
年会費 | 4,000円 |
申込方法 | Web申込・郵送申込 |
試験時間 | 講習会含め10:00~17:00までの予定 |
合格率 | 約70% |
認められている種別 | 販売・保管・貸出し・訓練・展示 |
愛犬飼育管理士を取得すればすべての種別で開業することが可能です。合格率も高いため独学で資格を取得するのでしたら一番オススメな資格と言えます。
家庭動物管理士
家庭動物管理士は全国ペット協会が運営している資格です。ペットの生体に関する知識や関連法令や衛生管理について学ぶことが出来ます。
参加資格 | 動物関係の業者として働く予定の方 |
受講料 | 20,000円 |
受験料 | 10,000円 |
資格登録料※合格だった場合のみ | 10,000円 |
更新費用 | 10,000円 |
資格の有効期限 | 2年 |
申込方法 | Web申込・郵送申込 |
試験時間 | 60分 |
合格率 | 80%以上 |
認められている種別 | 販売・保管・貸出し・展示 |
以前は試験当日に認定講習会があったのですが、2022年2月現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、DVDかオンラインでの動画学習をする必要があります。
ご紹介した資格以外にも動物取扱責任者の選任されるために認定されている資格はたくさんあります。また地域によって認定されている資格が異なる場合もありますので、各自治体のホームページを確認してください。
例として私の住む埼玉県のホームページを載せておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事で分かったことをおさらいしましょう。
- 今後のキャットケアスペシャリストの必要性
- キャットケアスペシャリストの取得方法は通信講座のみ
- キャットケアスペシャリストの人がもらえる給料は280万〜350万くらい
- 開業するためには他に資格が必要になる
こちらのことがわかったと思います。現在犬よりも猫を飼っている飼い主の方がたくさんいる中で、猫のスペシャリストとしての資格がとても少ないです。
今後くるペット高齢化によるペット介護の需要はますます増えていきます。そんな中キャットケアスペシャリストの資格があれば、猫に特化した介護や介助方法を熟知しているこの資格はかなり役に立つはずです。
もちろん仕事に活かすだけではなく、愛猫のためにもなる資格なので猫を飼っている飼い主の方にも役立ちます。資格を通して学んだ知識や技術は必ず役に立ちますので、猫に関する資格に興味があれば私はキャットケアスペシャリストの資格をオススメします。