今回ご紹介するLPICの資格を取得すると日本だけでなく世界中で資格を活かすことができるため、将来海外で活躍したいと考えている方にも役立つ資格です。
今回の記事を読むとこのようなことがわかるようになります。
- Linuxで出来ること
- LPICの種類
- LPICの難易度
- LPICの勉強方法
LPICの取得を通して得られた知識や技術は他のIT系資格でも応用できる部分が多くあるので、今後IT系の資格を複数取るきっかけとしてもLPICの資格を取得してみてはいかがでしょうか?
LPICとは
LPICとは無料で誰でも使えるオープンソースであるLinuxを扱える技術者として認定するIT系の民間資格です。
本部はカナダにある「LPI」で、2018年8月にLPIの日本支部が設立されています。それより前はLPI-Japanという法人がLPIC試験を運営、認定していました。
LPI-Japanは2022年現在、国内向けに特化したLinuxの資格である「LinuC」を運営しています。
ここまでの話をまとめるとLinuxに関する資格は2つあり、
- 世界で認定されている資格はLPI日本支部が運営する「LPIC」
- 日本に特化した資格はLPI-Japanが運営する「LinuC」
このようになります。そのため日本国内だけで資格を役立てるのであればLinuCの方が適応力は高いです。
2022年現在LPICは200カ国以上で資格として認定されており国際的に認知度の高い資格のため、資格を取得した後は試験を通して得た知識と技術を武器に世界中で雇用されることができるようになります。
正確には有効期限は存在せず5年以内に同じレベルの試験を再受験または上位の資格を取得しなければ、現在のLinux環境にマッチした技術を証明できなくなるというもので認定された事実が無効になるわけではありません。
米国にあるエンジニア向けマガジンを発信している「Certification Magazine」が2018年に行なった給料調査では、LPICの資格を取得した場合70%以上の企業が給料アップにつながると伝えています。
一部のサイトで日本でLPICは廃止されたと書かれているサイトもありますが、それは誤りで2022年現在もLPICを日本で受験することは可能です。
Linuxとは
LinuxとはWindowsやMacなどと同じOSのことです。LInuxと他のOSの一番の違いは無料で誰でも使える※オープンソースであるということが挙げられます。
オープンスースとは、ソフトウェアを構成しているソースコードを無料で誰でも使えることを言います。
そうすることで誰でもソフトウェアを改良したり再配布を行うことが可能です。そのため世界中のプログラマによって継続的に開発されるソフトウェアの開発方法ということもできます。
そしてLinuxは誰でも使えるOSのため、Linuxを使ってできることはとても多いです。
新しいOSが作れる
Linuxを活用し公開されているソースコードを改良して自分達の目的に合った新しいOSを作ることができます。
このようにLinuxをベースに新しいOSを自分に合った形で改良することができるので、パソコンやスマホだけでなく、スマート家電なんかにもLinuxのOSは使うことができます。
サーバーを自由に建てられる
サーバーとはサービスを提供しているコンピューターのことを言います。例えば普段使っている「YouTube」や「Instagram」などもそれぞれのサーバーにアクセスして利用しています。
現在多く活用されているクラウドサービス(iCloudやGmailなど)のサーバーに対してもLinuxが利用されていて、Linuxのシェアが最も高い分野になります。
ゲーム用の端末として使える
パソコン用のゲームサイトとして有名なものでSteamというサイトがあります。Linuxに無料で公開されているOSに「Steam OS」というものがあり、これはSteamがLinux用に開発したゲームを遊ぶためのOSです。
無料でインストールできるのでこれを利用してSteamストアからゲームを購入し遊ぶことができます。
このようにLinuxはコンピューターの可能性を広げることができるため、LPICを取得することでそのための知識や技術を学ぶことはとても役に立つと言えるでしょう。
LPIC資格のメリット
サーバのシェアが2020年調べではおよそ80%であり今注目されているクラウドコンピューティングの発展と共にシェア率も上がっています。
Linuxを活用したシステムなどの代表例を上げると、
- 日本屈指のスーパーコンピューター京のOSで使用
- 世界中で20億台以上使われているAndroidスマホのコアとして使用
- YouTubeやTwitter、Instagramのサーバに使用
- スペースX社の至る所で活用
- 国際宇宙ステーションがWindowsをやめてLinuxを使用中
むしろLinuxを使用していないサーバの方が少ないため、LPICの資格があることでLinuxの知識や技術があることを証明できるメリットは大きいと言えます。
LPICの資格は就職転職で役立つ?
LIPIC資格のメリットでも触れましたが、Linuxは様々な場面で活用されています。そのためLPICの資格があると言うことは、Linuxに関する技術や知識があると証明することになるので就職転職に役立つ資格と言えるでしょう。
特にLPICレベル3の資格を取得した場合とても高度な技術の専門家として希少価値が高い資格のため、日本だけでなく世界中の企業で活躍することができます。
LPIC取得のために学んだ知識や技術は他のIT系の資格でも応用できることが多いため、そういった面でも役立つ場面が多いでしょう。
LPICの種類と出題範囲
LPICの試験はレベル1〜レベル3まで3つのレベルがありレベル3が最上級の資格になります。
またLPICレベル1と2には2つの試験があり、両方に合格して初めてLPICの認定を受けることが可能です。
LPICレベル3の場合は2022年現在日本語で行われている3つの試験があり、それぞれが独立した資格です。英語の試験でも問題ないのであれば、LPICレベル3の試験には5つの選択肢があります。
LPICレベル3の304試験は2022/10/31に廃止され、それ以降LPICレベル3の試験は4つになります。
LPIC認定レベル | 試験の種類 |
LPICレベル1 |
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LPICレベル2 |
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LPICレベル3 |
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ここからはそれぞれの試験で問われる出題範囲をご紹介します。他の資格でも同じですがLPICも基礎的なものから始まり徐々に専門的なものへとステップアップしていきます。
最終的には自分に必要な試験を選択し、その分野のスペシャリストになることを目指すことを目標にするのがいいでしょう。
LPICレベル1
LPICレベル1ではLinuxの全体像を確認する内容や運用、保守に関する問題が多いです。試験は101試験と102試験に分かれており、LPICレベル1に合格するには両方の試験に合格しなければなりません。
同時に試験を受ける必要はなくどちらかの試験に合格後、最長で5年以内にもう一方の試験に合格できれば資格を取得することができます。
試験範囲などの詳細を以下の方にまとめました。レベル1の試験からレベル3の試験まで共通して資格としての有効期限は5年間、試験時間は90分でCBT方式(PCを使った試験)の選択式問題と記述問題合わせて60問出題されます。
試験時間 | 90分 |
問題形式 | CBT方式 |
有効期限 | 最後に合格した試験から5年間 |
前提条件 | 特になし |
認定要件 | 101試験と102試験それぞれに合格する必要あり(どちらかに合格後5年以内に両方合格) |
101試験範囲 |
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102試験範囲 |
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それぞれの試験ではLinuxの基本的なシステム管理レベルを問われることになります。LPIC101試験では基礎的な部分を全体的に把握できているのか問われ、LPIC102試験では101試験と同レベルのネットワークを利用した際の知識が問われます。
LPICレベル2
LPICレベル2に合格するにはLPICレベル1と同じように201試験と202試験の両方に合格しなければなりません。
試験の内容はLPICレベル1の内容をより深くしたものが中心になります。
試験時間 | 90分 |
問題形式 | CBT方式 |
有効期限 | 最後に合格した試験から5年間 |
前提条件 | LPICレベル1を取得している必要あり |
認定要件 | 201試験と202試験それぞれに合格する必要あり(どちらかに合格後5年以内に両方合格) |
201試験範囲 |
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202試験範囲 |
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LPICレベル2の資格を取得することで、大規模なサーバーでなければ自力で、
- 構築
- 管理
- 運用
- 修正
これらができるレベルと資格を通して証明することができます。
LPICレベル2の試験を通してLinuxを使った高度な管理や運用技術、ネットワーク構築スキルやトラブル対応力を身につけることができ、基本的なサーバ構築を学べるとてもいい機会と言えます。
またLPIの調べでは、2021年にLPICレベル2の資格を取得した人の77%が半年以内に昇給したと結果が出ているため、企業としても貴重な人材として重宝されることでしょう。
LPICレベル3
LPICレベル3はそれぞれが独立した資格のため、いずれか1つに合格すればその分野のプロフェッショナルとして認定されます。301試験と302試験に関しては2014年3/31に廃止されているためありません。
現在日本語対応の試験は3つありますが、そのうちの303試験が2022年8/31に新しい試験内容にバージョンアップされるため現在日本語に対応している試験は上記の日程で終了します。
同じく現在日本語での試験が可能な304試験は2022/10/31をもって廃止され、今後は後述する305試験と306試験に分割されます。
バージョンアップされた試験もすでに始まっており日本語にも対応予定ですが2022年4月現在、日本語版の試験はリリースされていないため受験の際はご注意ください。
- LPIC3-混在環境(300試験)
- LPIC3-エンタープライズセキュリティ(303試験)※2022/8/31で終了
- LPIC3-仮想化とハイアベイアリティ(304試験)※2022/10/31で廃止
上記の日本語対応試験と英語での試験を合わせると現在、LPICレベル3試験は全部で6つあります。
しかし近々日本語対応試験の内2つが試験のバージョンアップと廃止になります。そのためほとんどが英語で受験になるので英語の知識もなければ受験は難しいです。
※2022/10/31以降、日本語対応試験はLPIC3-混在試験(300試験)のみになります。
日本語で試験を受けたい方は上記の期限までに受験をすれば選択肢がひろがります。2022/10/31以降のLPICレベル3の試験は以下の4つです。
- LPIC3-混在環境(300試験)
- LPIC3-セキュリティ(303試験)※英語試験
- LPIC3-エンタープライズ仮想化と高可用性(305試験)※英語試験
- LPIC3-高可用性およびストレージクラスター(306試験)※英語試験
日本語版の試験もリリース予定になっているため、いずれは日本語で試験を受けることはできると思われますが「近日リリース予定」から変化がないのでいつになるかはわかりません。
対応状況が気になる方はこちらのリンクからお調べください。
試験時間 | 90分 |
問題形式 | CBT方式 |
有効期限 | 資格取得後5年間 |
前提条件 | LPICレベル2を取得している必要あり |
認定要件 | それぞれの試験に合格でその分野の資格認定 |
300試験範囲 |
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旧303試験範囲(2022/8/31で終了) |
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現303試験範囲※英語試験 |
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304試験範囲(2022/10/31で廃止) |
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305試験範囲※英語試験 |
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306試験範※英語試験 |
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LPIC3-混在環境(300試験)
LPIC3-混在環境(300試験)ではLinux以外のWindowsやUnixが混在する状態のネットワーク環境を構築や運用、保守するために必要な知識や技術を問われます。
複数のシステムが混在する企業全体のLinuxシステムの管理ができることをこの300試験に合格すると証明することが可能です。
本来であればLinuxやUnixとWindowsは仕組みが違うため、ファイルなどの情報を共有することはできません。
しかしSambaを導入することによりWindowsのファイルなどの情報を共有できるようになります。
その他にもプリンターのサーバーとして機能させることなどもでき、ウイルスなどへの耐性も高いため大手の企業や官公庁などでも多く導入されています。
Sambaは20年以上の実績があるソフトウェアで現在もアップデートを繰り返している高い信頼性を持ったソフトウェアです。
どうしてもLinuxだけを使っている企業というのは大企業になればなるほど少なくなるため、色々なシステムが混在している状態は多く見られます。
企業全体の管理などが可能な技術を証明できるこの300試験に認定された場合、企業にとって非常に貴重な人材になることでしょう。
LPIC3-セキュリティ(303試験)
LPIC3-セキュリティ(303試験)ではハイレベルなセキュリティサーバの構築や運用、保守するために必要な知識や技術が問われます。
コロナウイルスの影響でテレワークなどネットワークの活用幅が増えインターネットの脆弱性が浮き彫りになり、企業はネットワークセキュリティの強化に力を入れています。
303試験に合格すると最高品質のセキュリティ知識とサーバの構築や運用、保守する技術をもっていると証明することが可能になります。
303試験は旧303と現303の2つの試験がありますが、一部コマンドの変更や関連するアプリケーションに違いがあるだけで内容としてほとんど同じです。
詳しい試験内容はこちらのサイトからご確認ください。
LPIC3-仮想化とコンテナ化(305試験)
LPIC3-仮想化とコンテナ化(305試験)では仮想化技術とその発展型であるコンテナ化に関する一般的な概念や構築、運用、保守に関する知識、クラウド管理ツールの基本的な知識などが問われます。
クラウド技術と仮想化やコンテナ化技術を学ぶことで運用コストを削減する技術などが身に付くため、コスト削減やグループ内の情報を一括管理し少人数で効率的な運用を行いたいと考える企業のニーズに応えることができます。
305試験に合格すれば注目されている仮想化やクラウド技術に関する高度なテクニックをもっていると証明することが可能です。
LPIC3-高可用性とストレージクラスター(306試験)
LPIC3-高可用性とストレージクラスター(306試験)では高可用性の特性や設計、保守、分散ストレージを使った管理運用などに関する知識が問われます。
分散ストレージとは簡単に言うと複数のコンピュータにデータを分けて保存することです。それにより簡単に容量の拡大ができるようになるメリットやハードディスクの故障が起きてもデータにアクセスできるようになります。
システムやサーバが使えなくなってしまうと業務の妨げになったりセキュリティリスクが高くなってしまいます。
そのようなトラブルが起きないように高可用性なメカニズムを導入することによって未然にトラブルを防ぎ問題を最小限に抑えるための知識や技術があることをこの試験に合格することによって証明することが可能です。
LPICの合格率と試験難易度
LPICの試験は合格率を非公開としているため残念ながら正確な合格率をお伝えすることができません。一般的に言われている合格率をご紹介すると、
- LPICレベル1=50%前後
- LPICレベル2=20%前後
- LPICレベル3=15%前後
と言われていますが、あくまで推測の域を出ませんので参考程度に捉えてください。
LPICレベル1の試験難易度と勉強時間
LPICレベル1の合格までにかかる時間は、IT未経験の場合1ヶ月〜3ヶ月程度の勉強時間が必要と言われています。普段Linuxを使っている方の場合でもいつもは使わない機能などが問われることもあるため多少の勉強は必要です。
試験の難易度はLinuxに関する基本的な操作とシステム管理のことが問われるためそれほど難しくはありません。
LPICレベル2の試験難易度と勉強時間
LPICレベル2の合格までにかかる時間は、おおよそ3ヶ月〜半年程度と言われていますが、人によっては60時間程度の勉強で合格できたと言う方もいます。
試験の難易度はLinuxを使って自分でシステムの企画や構築、導入からその保守まで行えるレベルの内容を問われるため、難易度は高いです。
LPICレベル3の試験難易度と勉強時間
LPICレベル3ではそれぞれの分野の高度な知識が問われます。合格までにかかる勉強時間もレベル1やレベル2と比較しても長く半年〜1年間、最低でも100時間の勉強時間は必要です。
かなり高度な技術と知識を要求される試験のため実務経験者の方でも1年以上時間がかかった場合もあります。
LPICの最高難易度と言うことと一般的に言われている合格率が15%前後と考えると試験の難易度はかなり高いと言えるでしょう。
LPICの勉強方法
LPICの試験に合格するためには社会人の方を想定した場合、
- テキスト問題集
- 学習サイト
- 動画講座
これらを活用することが多くなります。特にLPICレベル1の試験はLinuxの基礎を学ぶことができますし、動画学習と学習サイトだけでもしっかり学べば合格することは難しくありません。
IT分野未経験の方は一番初めに動画講座を見ながら学習することがおすすめです。そうすることで文章だけではわからない設定の流れ等を視覚的に理解することができるので理解が早まります。
その後テキストや学習サイトを活用するとLinuxに対する理解が深まっているため「分からないことが分からない」といった状態にならずスムーズに勉強をすすめることができるでしょう。
経験者の方やLPICレベル2以上を受験される方は、試験対策用のテキストと学習サイトを活用して何度も繰り返し練習問題を解けば合格を目指せます。
苦手な分野もしっかりと理解することで合格する可能性は飛躍的に上がります。
ここからはLPICの試験対策におすすめテキストなどをご紹介します。何を使えばいいのかわからない方はまずはこちらで紹介するものを活用してみるといいでしょう。
LPIC試験対策にオススメのテキスト
LPICに挑戦する前にまずはLinuxについて学ぶ必要があります。いきなり試験対策のことばかり書かれているテキストを読もうとしてもIT未経験の方が理解するのは難しいです。
そのためまずはLinuxの基本を学べるテキストが必要になるのでこちらをお勧めします。
一週間でLPICの基礎が学べる本
こちらのテキストは、未経験の方がスムーズに試験対策をおこえるようにするためにLinuxの基礎固めに役立つテキストです。またLinuxのOSの1つであるCentOSの仮想マシーンをダウンロードできるため、実際に操作しながら学習することができます。
たくさんあるレビューから要約させていただくと、
この本だけではLPICの合格は難しいが、Linuxを全く知らない人が一番初めに読むべき本で、下手にマニュアル本を買って覚えるよりこの本を使って操作を覚える方が良い。
本当に大切な基本的なことしか書かれていないからこそ無駄なく大切なことだけ吸収することができる。
このようにこちらのテキストだけでLPICへの合格はできませんが、基本を学ぶには最適なのがわかるかと思います。
全くの未経験の方はぜひこのテキストから始めてみてはいかがでしょうか?
Linux教科書 LPICレベル1
こちらのLinux教科書はLPIC試験の王道的テキストです。内容も細かく書かれているため試験後も辞書的な使い方もでき、実務環境でもお世話になることが多いでしょう。
こちらのテキストでは101試験102試験のどちらも広くカバーしてあり、特に重要な部分は上手にまとめてあり評価されています。
試験範囲全体を最低限合格できるになる方法を一冊にまとめてある。テキストとping-tサイトを併用すれば若干カバーしきれていない部分も補完できるのでお勧め。
未経験だったからなのか説明を理解するための説明をネットで調べる必要があった。
未経験の方からしたら分かりづらい表現もあるので、この本と後からご紹介する学習サイトを併用することで合格できた方が多いようです。
LPIC試験対策にオススメの学習サイト
続いてお勧めしたいLPIC試験対策方法が勉強用のサイトを活用する方法です。特に今回ご紹介させていただくサイトは多くの方がお世話になっておりIT資格の取得を考えている方の中では有名な学習サイトになります。
Ping-t
こちらのPing-tではLPIC以外にも他のIT系資格の問題集も準備されていて、IT系の資格を目指す方御用達の有名な学習サイトです。
一部の問題集は無料で公開されており、LPICレベル1の101試験用の練習問題は無料で使うことができます。解説も丁寧で分かりやすくこのサイトだけでも合格できると言われているのも納得の内容です。
登録をしたら自分が受験したい試験をマイページに登録すると自動で問題集をピックアップしてくれるので探す手間もかかりません。
練習問題を何度も解くことでわからない部分は解説を読んでインプットし、もう一度問題集を解いてアウトプットすることを繰り返すことで知識の定着をスムーズに行うことができます。
Ping-tではLPICレベル1以外のレベルの問題集も扱っているので、試しに101試験の問題集を解いて自分に合っていると感じたら有料登録してみるのをお勧めします。
LPIC試験対策にオススメの動画講座
最後に紹介したいのは動画講座です。特に未経験の方はテキストを読むより動画の方が知識が身につきやすい傾向があるので、基礎知識を動画で身につけてからテキストを読んでみると一気に内容が理解できるようになるなんてこともあります。
自身のスキルアップのために活用されている方が多いUdemyから初心者の方にお勧めの動画講座をご紹介します。
もう怖くないLinuxコマンド。手を動かしながら5日間で身につけよう
これからLinuxについて学ぼうと考えている方に最適な動画講座です。
こちらの講座では実際に手を動かしながらLinuxの基本を学ぶことができ、未経験の方が躓きやすいポイントではしっかりと仕組みや考え方を解説してくれるためスムーズに学習を進めることができます。
この動画講座でLinuxに関する最も基礎的な部分を学んだ後にテキストを読み進めると、今まで理解できなかった部分もスムーズに読み進めることが可能です。
一番初めにこの動画講座を見ながら実際にLinuxに触れ、その後LPICのテキストや学習サイトを併用することで、LPICへの合格はグッと近づくでしょう。
LPICの受験方法
LPICの受験にはまずLPI-IDを取得する必要があります。登録は無料で簡単にできますのでまずはこの登録からスタートです。
LPI-IDの登録が完了したら次はピアソンVUEでアカウントを作成してください。この登録の際にLPI-IDが必要になります。
ピアソンVUEのアカウントが作成できたら希望の受験日と受験場所を選択し、試験の予約をしてください。受験は基本的に日曜祝日を除いた月曜日〜土曜日にピアソンVUEが管理している全国のテストセンターで受けることができます。
試験会場によって休日や時間帯が異なるので事前にご確認ください。
LPICの受験料
LPICの受験は全ての科目が統一されており15,000円(税別)となっています。以前は300番台の科目の受験料が30,000円でしたが2019年4月に改訂されました。
ピアソンVUEでバウチャー(受験チケット)を購入すると決済日から4日以内にEメールでバウチャー番号が記載されたファイルが納品されます。
詳しい内容はピアゾンVUEのホームページをご確認ください。
LPICは再受験できるの?
残念ながら試験に不合格だった場合、初めての試験で不合格の場合は7日間(受験日翌週の同じ曜日)まで、2回目以降で不合格だった場合30日間再受験ができなくなってしまいます。
そのため受験する際は事前の予習復習を怠らず一発で合格できるように準備しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事ではLPICに関する色々なことをお話しさせていただきました。
- LPICは世界一のサーバシェアを誇るLinuxの認定試験
- LPICは世界共通に認定試験で、資格は世界中で活躍する
- LPICの試験は3段階のレベルがありレベル1と2は2つの科目に合格しなければいけない
- LPICの受験はピアゾンVUEを使って受験ができる
- LPIC合格には問題集を繰り返し解くことが大切
このようなことをお伝え出来たかと思います。今回の記事が皆様のお役に立てたのなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。