様々な資格がある中で、一体どの資格を取ればいいの?と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
ITパスポートは、様々なIT技術(ビッグデータ、AI等)や手法、他にも経営戦略や財務などの経営全般の知識まで、様々なITを駆使したビジネスにも役立ち、就職活動にも役立つ資格です。
Contents
ITパスポートとは?

ITパスポート(通称iパス)とは、ビッグデータやloTなどの技術、アイジャル等の手法、経営全般(マーケティングや財務など)の知識。プロジェクトのマネジメントなど幅広い分野の総合的な知識を問う国家資格です。
IT関係の国家資格では、入門レベルにあたるため、エンジニア職の方だけでなく、事務職や営業職の方、学生なども多く受験をしています。
取得するメリットは?

何よりも、仕事や就職に役立ちます。これが一番大事ではないでしょうか?IT技術は、私たちの生活に強く根付いています。
パソコンやスマートフォンはもちろん、最近の機種であれば、洗濯機やエアコン、電動歯ブラシなどにもIT技術は浸透しており、もはや私たちの生活の一部となっています。
仕事となればなおさらです。あらゆる分野で、ITは全ての基盤です。そんな中で、ITパスポート(iパス)は、国家資格ですので、資格を持っているメリットはとても大きいです。
他のIT系資格との違い

後から他のIT系の資格取得に挑戦する時も、知識があるため効率良く学習ができます。
ITパスポート(iパス)以外にも、様々なIT関係の資格はあります。
「基本情報技術者」「応用情報技術者」など、他にもたくさんの資格が存在します。これらの資格は、主にITエンジニア職向けの資格であり、ITパスポート(iパス)は、これ等の基礎と言えるものです。
そのため、最も基本的な”IT力”を身につけられるITパスポートは、比較的難易度の低い国家資格と言えます。
そもそも役に立つ資格なの?

もちろん役に立ちます。特に新卒の求職者の方には心強い資格です。履歴書に【ITパスポート資格 合格】と書くこともできます。
国が認めたIT関連の基礎を把握している証明になりますし、何より実際仕事をする中で、資格取得のために学んだことは、とても役立ちます。
しかし、再就職や企業内で、ITパスポートを持っているから有利になるとは考えない方がいいです。あくまで基礎資格のため、その後の新たな資格取得の足掛かりと考えるべきでしょう。
ITパスポートの試験方法・内容

試験方法はCBT(Computer Based Testing)方式で行います。CBT方式とは、パソコン(PC)を使ったテスト方式のことです。
試験内容
試験内容は、四肢選択式(4つのうちのどれかを選択)で行います。出題範囲は大きく三つに分かれます。
マネジメント系(IT管理)
出題数20問程度
システム開発・プロジェクト管理・サービス管理などに関する問題が多く出題されます。
システム開発の方式やプロジェクト管理、システム監査の流れを把握しましょう。
テクノロジ系(IT技術)
出題数45問程度
テクノロジ系は、ITの基礎となる二進法などの数学的基礎理論やPCの仕組み、アルゴリズムに関する問題が出題されやすいです。
主にネットワーク・データベース・セキュリティ関係の知識が問われます。
ストラテジ系(経営全般)
出題数35問程度
ストラテジ系は企業経営に関する全般的な知識が問われます。主に、経営戦略・システム戦略・マーケティングに関する問題が多く出題されます。
個人情報保護や著作権などの法務に関する出題も多いため、法務関連用語は、重点的に覚えると良いです。
ITパスポートの合格ラインと難易度・合格率

合格ラインは以下のように決められています。
「総合評価」・「分野別評価」のどちらの合格ラインも満たさなければいけません。
合格ラインは以下のとおりです。
各評価点の合格ライン
総合評価点に関しては、IRT(項目応答理論方式)を採用しています。
IRTとは、回答結果に基いて配点を算出する理論です。残念ながら正確な配当点数が受験者には分からないようになっています。
総合評価点
600/1,000点満点
総合評価点は、各分野の得点を1,000点満点とし、それをポイント化した点数です。上記でご説明した通り正確な点数の換算方法は、非公開となっています。
分野別評価点
マネジメント系 300/1,000点満点
テクノロジ系 300/1,000点満点
ストラテジ系 300/1,000点満点
各分野で300点以上を獲得しなければ、他の分野が600点あったとしても不合格になってしまいますので注意してください。
目標値として、各分野60%以上の正解率で、総合評価点をクリア出来ると考えれば良いでしょう。
社会人と学生の合格率
年々合格率は上昇しており、2020年度の総合格率は、58.8%となりました。
社会人 60.6%
学生 42.5%
この合格率の差は、ITそのものの知識だけではなく、ビジネス用語や経営に関する知識も問われるためと考えられています。学生の方は、ビジネス分野の勉強に力を入れると良いでしょう。
ITパスポート試験合格にかかる勉強時間

一般的に、ITの知識が無い人が合格を目指すための勉強時間は、およそ180時間と言われています。
これは、1日2時間の勉強をすれば、3ヶ月程度で合格を目指せます。
情報系の学校に通う学生やIT系の企業に勤めている社会人の方などの基礎知識のある人は、およそ100〜150時間で合格を目指せると言われています。
ITパスポートの勉強方法
いざ勉強を開始するにしても、何をすれば良いのか分からないかもしれませんので、お勧めの勉強方法をいくつかご紹介させていただきます。参考になれば嬉しいです。
参考書で勉強する
参考書はたくさんの種類があるため、自分に合った参考書を選び出すのは大変です。
IT知識のない人が、いきなり文字ばかりの参考書を読むのは、ハードルが高いため、イラスト解説や用語集などが付いた参考書をお勧めします。
IT知識のある方は、自分が苦手な分野の参考書を選ぶと良いでしょう。
過去問を解く
参考書を一通り読んだら、過去の問題集を解いていきましょう。そうすることにより、自分が苦手な分野を把握できるため、苦手分野の克服に役立ちますし、出題傾向もある程度把握できます。
通信講座などを受講する
独学で勉強する場合、自分のペースで勉強できるというメリットはありますが、モチベーション維持が大変です。
通信講座などを受講すれば、無数にある参考書などから厳選した問題集、テスト範囲の変更などの最新情報も素早く把握出来るメリットがあります。
ITパスポートのお勧めの参考書・過去問題集
参考書や問題集などは沢山あるため、探すだけでも大変だと思います。
そこで、他の方からも評価が高く、僕自身もお勧めしている初心者の方でも読みやすい参考書をいくつかご紹介させていただきます。
いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

【令和4年度】 いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
初心者のためを思い丁寧に作られているため、読みやすく分かりやすい非常にお勧めの参考書です。初歩的な内容も丁寧に説明がされており、重要な部分は未学習の方でもイラストで分かりやすく説明がされています。
見事なまでに丁寧な作りをしているため、かなりお勧めの一冊です。英語の略語解説や、ふりがなもついているため、余計な事に意識を向けず学習に集中できるのが特徴です。
かんたん合格ITパスポート教科書 令和3年度

(模擬問題付き)かんたん合格 ITパスポート教科書 令和3年度
試験に出そうなポイントをしっかり抑えた参考書です。IT初心者の方でもわかるように知ってる言葉を使って、試験に出る所だけをピックアップした、初めての方向けの参考書です。
ITパスポート試験の出題範囲の広さから、勉強する時間がないと感じている方にお勧めの一冊です。
イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室

令和02年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 情報処理技術者試験
イメージイラストで、難しいIT用語を理解できるように工夫された一冊です。項目ごとにイラストで分かりやすく説明がされているので、「ITは難しい」とイメージされている方にお勧めです。
本書独自のクレバー方式を採用しているため、要点を単語帳で学ぶような感覚で学習することができるため、暗記問題などが得意な方には特にお勧めの参考書です。
試験にかかる費用・試験の実施日
試験の申込み方法や費用などをまとめました。こちらを参考にしていただき、資格取得に向け準備をしていただければと思います。
費用・支払い方法
ITパスポート(iパス)受験手数料は、5,700円(税込)です。支払い方法は
・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・バウチャー決済
上記の3種類が選べます。↓のリンクに詳しい内容が記載されてます。https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/apply.html
試験の実施日について
試験の実施日は47都道府県で随時実施しており、会場により異なりますが、月2回〜毎週間隔の土・日に実施しています。また会場によっては【午前・午後・夕方】で実施している会場もあります。
試験時間は120分です。申し込みをした試験時間内であれば、遅刻による入室制限はありません。ですが、遅刻による試験時間の繰り下げはできません。
試験時間内に解答が終了すれば、試験時間終了前に退室することも可能です。
試験日の開催状況は、3ヶ月先まで確認出来るので、早めに開催状況を確認し、申し込みするのをお勧めします。
まとめ
ITパスポートの資格を取るメリット・活用方法や難易度、勉強方法や費用まで、参考になりましたでしょうか?
ITパスポートは、様々なIT知識の幅広い基礎知識が身に付く資格です。
学習の中で様々な未知の分野と出会うことができますので、資格取得後に興味を感じた分野をさらに学習する足掛かりにもなることでしょう。