社会に出る前の学生はもちろん、社会人でも日本語の使い方に迷う場面は日常に溢れています。
自分では正しく使っているつもりでも、目上の人への言葉遣いなどに間違いがあっては、印象を左右してしまいます。
早い段階で正しい日本語を身につけ、信頼される人になれるよう、日本語検定に挑戦していきましょう!
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日本語検定とは?日本人の為の日本語
日本語検定とは、日本語の総合的な力を高めることを目的とした検定です。
しかし主に日本語を母国語とした日本人またはすべての日本語利用者を対象としており、外国人の日本語力を試す試験ではありません。
日本語を母国語としていれば、年齢・学歴・国籍など関係なく誰でも受けることができます。
日本語検定と日本語能力検定は運営団体も仕組みもまるで違います。
日本語検定を運営しているのは特定非営利活動法人の日本語検定委員会です。
検定自体は2007年からスタートし、毎年6月と11月の年2回行われています。
なんと年間受験者数はおよそ10万人で、関連資格の中ではトップクラスとなっています。
注意!間違いやすい日本語能力試験
先ほども述べましたが、日本語検定と間違えやすい資格に、日本語を母国語としない人を対象とした日本語能力試験があります。
日本語能力試験とは、海外から労働に来る外国人が、日本の企業に就職の際、有利になるよう日本語の能力を証明する試験です。
外国人のための試験と日本語を母国語とした人の試験では、日本語の難易度の違いは火を見るよりも明らかです。
もし日本語検定に合格した人が履歴書に誤って「日本語能力検定」などと書こうものなら、書類選考の時点で外国人だと誤解されてしまうかもしれません!
企業側もこの検定の違いに詳しくない人もいます。わかりやすく書くように意識しなければいけませんね。
なぜ日本人が日本語検定を受けるのか?
日本語能力試験は外国人が日本で働くためのものだとお伝えしました。
では、日本人が日本で生きていくのにどうして日本語の試験を受けるのでしょうか?
日本語検定を受ける人は以下のような理由があるからです。
受験生の声
受験生は日本語を学ぶ必要性を感じて受験を決めた人が多いです。
- 日本語を深く学びたい
- 普段のメールやブログにのせる文章など文章力をつけたい
- 社会人になる前に失礼のない正しい言葉遣いを身につけたい
- 進学や就職に優遇してもらいたい
- 敬語の使い方やメールの書き方を学び仕事に活かしたい
- 職場でのやりとり、上司との連絡をスムーズにしたい
以上のように具体的な理由が多いですね。
さらに勉強していく中で日本語の奥深さを知ったり、さまざまな学びがあるようです。
学校の先生の声
日本語検定は学校単位で受験することも多くいです。教師の立場から受験生に望む願いや日本語検定の利点が挙げられました。
- 理系・文系に関わらず、自分のアイデアを適切に伝えれらる言葉遣いを身につけてほしい
- 若者言葉に留まらず、社会で通用する日本語を身につけてほしい
- 日本語検定は6領域に分かれているので、生徒は自分の苦手分野を把握でき、教師は適切な指導ができる
- 人生をハッピーにするため、学生であるうちに正しい日本語を学んでほしい
教師からみると、やはり生徒の将来を考えた意見が多かったですね。
コミュニケーションツールである日本語を正しく学び、円滑な人間関係を築いてほしいと思っているようです。
日本語検定で重要な領域とは?
日本語検定を受ける上でこの「領域」という言葉は非常に重要なカギとなります。
その領域とは日本語の分野を6つに分けたものです。
具体的な内容は以下になります。
- 敬語:尊敬語、謙譲語、丁寧語の正しい使い方
- 文法:語と語の正しい連携
- 語彙:語彙の豊富さ、語と語の関係の理解
- 表記:適切な漢字の使用、正しい送り仮名
- 言葉の意味:言葉の意味の正しい理解
- 漢字:漢字や熟語の読み方、意味の理解
試験でも6つの領域それぞれで問題が出されます。
大切なことは6つの領域すべてにおいて50%以上の得点率がないと合格できないことです。(7級は除く)
もし6つの領域のどれかひとつでも50%を下回ると不合格になってしまいます。
苦手分野を他でカバーできない点は日本語検定の難しいところです。
日本語検定は7段階のレベル別
日本語検定は小学生から社会人レベルまで、7段階の級によって難易度が分かれています。
1級・2級・3級・4級・5級・6級・7級となっていて、1級が一番難易度が高く、7級が低いという形です。
一般的な社会人であれば3級が平均レベルです。
2級は教養のある社会人というところで、1級ともなると見たこともない漢字や熟語が出てきます。2級まで取れていれば、言葉を扱う仕事でも問題ないでしょう。
以下それぞれの級における難易度の目安です。
- 1級:社会人上級
- 2級:大学卒業〜社会人中級
- 3級:高校卒業〜社会人基礎
- 4級:中学校卒業
- 5級:小学校卒業
- 6級:小学校4年生
- 7級:小学校2年生
これは一例にすぎず、日本語検定はどの級からでも受験できます。
年齢に関わらず、自分のレベルに合った級や挑戦したい級を選びましょう。
中には学生のうちに1級まで取ってしまった人もいますよ。
履歴書に書いていい級は何級から?
履歴書に書く級は意識しなければいけない点ですね。
大学や就職では社会人の平均レベルとされている3級以上を目安にするといいでしょう。
企業によっては1級から対象となるところもありますので、事前に調べる必要があります。
準3級以下の場合は評価されない、もしくは日本語能力がないと判断されてしまう場合もありますので、大学・就職の際は書かない方が無難かもしれません。
レベル別日本語検定の合格基準
日本語検定はそれぞれの級によって合格の基準が大きく異なります。
もちろん1級に近づくほど基準が上がるのは想像のとおりです。
具体的に下の表で見てみましょう。
級 | 認定得点率 | 準級 | 補足条件 |
1級 | 満点中80%以上の得点率で合格 | 70〜79%の得点率で準1級に認定 | 6領域の中で得点率が50%に満たないものがある場合認定されません。 |
2級 | 満点中75%以上の得点率で合格 | 65〜74%の得点率で準2級に認定 | 6領域の中で得点率が50%に満たないものがある場合認定されません。 |
3級 | 満点中70%以上の得点率で合格 | 60〜69%の得点率で準3級に認定 | 6領域の中で得点率が50%に満たないものがある場合認定されません。 |
4級 | 満点中70%以上の得点率で合格 | 60〜69%の得点率で準4級に認定 | 6領域の中で得点率が50%に満たないものがある場合認定されません。 |
5級 | 満点中70%以上の得点率で合格 | 60〜69%の得点率で準5級に認定 | 6領域の中で得点率が50%に満たないものがある場合認定されません。 |
6級 | 満点中70%以上の得点率で合格 | 60〜69%の得点率で準6級に認定 | 6領域の中で得点率が50%に満たないものがある場合認定されません。 |
7級 | 満点中70%以上の得点率で合格 | 60〜69%の得点率で準7級に認定 | なし |
※準3級、準4級、準5級、準6級においては、得点率が50%に満たない領域がある場合、認定されません。
3級までは70%の得点率で合格ですが、2級では75%、1級では80%に上がっています。
準とつく級は、その級に準じる成績のことで、わずかに合格点に届かなかった場合に認定されるものです。
試験問題の難易度に加え、採点の基準も上がるということを頭に入れておきましょう。
日本語検定の合格率と難易度
日本語検定は合格率、難易度でみても級によって開きがあります。
1級の合格率は平均するとたったの1〜9%です。
2級も合格率10%前後といわれています。
以下は2019年と2020年において、具体的な受験者数と合格率をまとめたものです。
- 2020年のデータ
級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
1級 | 733名 | 164名 | 22.3% |
2級 | 3,003名 | 381名 | 12.7% |
3級 | 14,190名 | 7,081名 | 49.9% |
- 2019年のデータ
級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
1級 | 1,214名 | 129名 | 10.6% |
2級 | 6,440名 | 549名 | 8.5% |
3級 | 33,598名 | 13,909名 | 41.4% |
なぜか2020年の1級合格率が伸びていますね。2019年は10.6%、2018年は7.6%でしたから、2020年が特別だったのでしょう。
認識としては3級の合格率は50%に満たないくらい、2級と1級は10%前後と考えてよいと思います。
4級以下の級の合格率も2019年11月試験のものが出ていますので、以下にご紹介します。
級 | 合格率 |
4級 | 72.9% |
5級 | 76.2% |
6級 | 77.0% |
7級 | 86.1% |
4級以下は高い合格率となっていますね。
やはり1級と2級は別格ということがお分かりいただけたと思います。
この2つの級の難易度が上がる理由として、出題範囲が広いことがあげられます。
元々の試験範囲はあるようでないようなもので、何が出てくるかわかりません。
丸暗記ではない真の日本語力を問われる点が別格の理由なのです。
日本語検定の受験者層とは
日本語検定は年間3〜4万人が受験しています。
その9割が学生で、内訳は多い順に以下となっています。
- 大学生・高専生が25〜40%
- 高校生が30%、
- 社会人と中学生はそれぞれ全体の10%程度です。
ちなみに級別の受験者数でみてみると、受験者の半数近くが3級の受験者です。
次に多いのは4級、5級、2級となっています。
1級の受験者は全体のわずか約1.6%と低い数字で、それだけ難しいということです。
社会に出る前の準備段階で挑戦する人が多い試験ということですね。
日本語検定は進学や就職で有利!?
日本語検定は大学進学や就職で優遇されるケースがあります。
大学は主にAO入試や推薦入試の場合ですが、大学の入学案内や日本語検定のパンフレットにも記載されていますので、確認してみましょう。
記載がない大学でも、国語や人文などの学科に進む場合は、2級や1級であれば評価につながる可能性もありますよ。
就職の際に優遇される場合
基本的には3級以上、企業によっては1級のみが対象となるところもあります。
主に出版業、広告代理店や新聞社などの言葉を使う職場があげられますが、
意外にも以下の大企業で日本語検定が採用の際の考慮という欄に入っています。
- NTTドコモ
- 東京ガス
- アサヒ飲料
- 三井住友海上火災保険
企業によっては新入社員研修で日本語検定を採用していることからも、検定の必要性を感じますね。
就職の際に2級や1級が取得できていれば、ぜひアピールした方がいいでしょう。
しかし日本語検定はあくまでも自身の日本語力を高める趣味の資格ということは頭にいれておいてください。
入試や就職で多少プラスになるかもしれませんが、目的は日々正しい日本語を使うことにあります。
優遇されるかどうかよりも、入社後にどう活かせるかを考えた方が得策でしょう。
日本語検定の日程と申し込み!受験料まで
日本語検定は全国47都道府県、80以上の都市で開催されています。
試験日は6月と11月の年2回です。
もし家族やお友達など5人以上集まる場合は、団体受験に切り替えることも可能です。
団体受験は学校や企業が人数をまとめて受験するものですが、利点が2つあります。
- 学校や会社を試験会場として指定できる
- 一般受験とは違う日程を選択可能
わざわざ試験会場まで足を運ばずに、自身の学校や職場で仲間と一緒に受けられたらいいですよね。
日本語検定の申し込み方法3つ
申し込みは所定の願書に記入の上提出します。
方法は主に以下の3通りです。
- インターネットで申し込み(支払いはクレジットカードがペイジー、コンビニ決済など)
- 取り扱い書店または商工会議所で願書を入手(支払いは直接店頭で)、その後郵送
- インターネットで願書をダウンロードし、その後郵送(支払いは郵便振替または銀行振込)
インターネットが使える方は願書に記入するところから提出までネット上でできますので、それが一番簡単でしょう。
実際の申し込みの際は特定非営利活動法人日本語検定委員会HPで詳細をご確認ご覧ください。
日本語検定の試験日程は?
申し込みから試験、合格発表までの大まかな日程をご紹介します。
申し込みには期間が決められていますので、事前に確認しておきましょう。
試験日程 | 申し込み期間 | 合格発表 |
6月中旬 | 4月中旬〜5月中旬 | 6月下旬頃 |
11月中旬 | 9月下旬〜10月上旬 | 11月下旬頃 |
このように毎年試験は年2回、6月と11月に決められていますので、前々から計画をたて、申し込み期日も忘れずに準備していきたいですね。
合格発表は試験から35日前後に郵送で送られてきます。
合格発表の通知には総合得点だけでなく、それぞれの領域での得点が書かれたレポートも一緒についてきますので、合否に関わらず自身の得意・不得意を確認できるでしょう。
日本語検定試験の受験料はいくら?
気になる日本語検定試験の受験料は級によって異なります。
- 1級:6,300円
- 2級:5,300円
- 3級:3,800円
- 4級:2,500円
- 5級、6級、7級:1,800円
- ※すべて税込表示
1,800円から6,300円と金額に差はありますが、比較的リーズナブルといえるでしょう。
団体受験の場合はさらにお得になります。
- 1級:5,900円
- 2級:4,900円
- 3級:3,500円
- 4級:2,100円
- 5級、6級、7級:1,700円
- ※すべて税込表示
人数が集まれば団体受験の方が良さそうですね。
日本語検定はレベル別(級)の併願も可能?
日本語検定では、検定時間が異なる級であれば併願が可能です。
基本的に同時間帯に2つの級の試験が行われます。隣り合った級は同時にはなりませんので、そちらで組み合わせを行えば問題ないでしょう。
以下併願に可能な組み合わせとなります。
- 1級の場合:2級・4級・6級
- 2級の場合:1級・3級・5級・7級
- 3級の場合:2級・4級・6級
- 4級の場合:1級・3級・5級・7級
- 5級の場合:2級・4級・6級
- 6級の場合:1級・3級・5級・7級
- 7級の場合:2級・4級・6級
大学進学や就職を控えている方は、2級と3級、1級と2級の併願がお勧めですよ。
日本語検定の試験内容と点数のつけ方
日本語検定の試験内容をみていきましょう。
まず試験時間については以下のようになります。
- 1級〜3級が60分
- 4級〜7級は50分
- ※いずれも途中休憩はありません。
このように解答スピードを意識しながら取り組むことが大切です。
試験の内容は選択問題がメインで、その他に漢字の書き取りや、長文、グラフを使った総合問題があります。
記述式もあるので、しっかり知識を身につけておくことが必要ですね。
日本語検定の点数の付け方とは?
日本語検定の得点は以下2つの得点率で合否が決まります。
- 6つの領域それぞれの領域別得点率
- 6つの領域に図やグラフ、読解問題をプラスした総合得点率
6つの領域それぞれの領域別得点率では、7級を除くすべての級で6領域それぞれ50%以上の得点率が必要となります。
総合得点率でみると、3級〜7級は70%以上、2級75%、1級80%となっています。
このことからも、すべての分野をまんべんなく習得することが必須ということですね。
日本語検定の効果的な勉強方法
日本語検定は各領域バランスよく勉強することが大切です。
2級と1級に挑戦する場合は、難易度からもより出題のポイントをつかんだ学習が必要となります。
公式テキストなど適切な教材を使い、過去問をたくさん解くことが重要でしょう。
漢字検定と並行して学習する
日本語検定は漢字検定の勉強と並行して行うと非常に効率がいいです。
日本語検定1級で出題される漢字は、漢検準1級〜1級の基礎的な部分と似通っています。
2級でいうと常用漢字約2100字が試験対象となります。
語彙や言葉の意味は漢字検定での勉強で補うことができますので、この2つの検定を同時進行すれば、両方にプラスの効果をもたらすでしょう。
ぜひ漢字検定も併せて勉強し、受験してみることをお勧めします。
日々の生活の中で意識して日本語に触れる
日本語検定は実は明確に試験範囲が決まっているわけではありません。あくまで目安です。
問題の中には冠婚葬祭の挨拶や、かしこまった手紙の書き方、敬語なども出てきます。
勉強ももちろんですが、人生経験がものをいう問題も少なくありません。
新聞を読む、本を読む、分からない漢字や言葉は辞書を引くなどして、積極的に知識を増やしていきましょう。
また試験勉強を通して学んだことは、日々の中で確認していきます。毎日日本語に触れているからこそできる特権です。
家族や周囲の人が使う日本語などにも意識を向け、日頃から正しい日本語の習得に励みましょう。
これで必勝!おすすめ問題集
日本語検定に向けた勉強には、日本語検定委員会が認める「日本語検定公式テキスト&例題集」シリーズがオススメです。
級ごとに分かれていますので、購入の際は自身の受験する級かどうか確認するようにしてください。
このテキストは公式というだけだって、試験の要点を押さえ、6つの領域をまんべんなく学べると内容となっています。
3級を受験する方はこちらの「日本語検定公式テキスト&例題集 日本語 中級 増補改訂版過」がおすすめです。
2級・1級を受験する方は上級を購入するといいでしょう。
問題集はこちらも公式で「日本語検定公式練習問題集 3訂版 3級」がテキストと対になっているため必須となります。
金額は公式テキストは1,100円、問題集は990円と、どちらもリーズナブルです。
なおこれらだけでは勉強量がやや少ないですので、試験前は年度ごとに出ている過去問で試験対策をすることをお勧めします。過去問も級ごとに分かれていて、一冊968円で購入できます。
勉強方法の欄でもお伝えしましたが、テキスト以外にインターネットで苦手な分野を調べたり、新聞を読んだりと、プラスアルファの学習がとても大切です。
間違いやすい表現や、コロケーション※など、わからないものがないように調べていきましょう。
※コロケーションとは、複数の単語が一つのまとまりとなっているもの。例)勇気が湧く
日本語検定特有の表彰制度
日本語検定にはなんと成績優秀者に送られる賞があります。
個人には以下4つの賞があります。
- 文部化学大臣賞(1級から3級までの最高得点者)
- 日本語検定委員会賞(1級に2回以上受かった者)
- 読売新聞社賞(成績優秀者と最優秀者)
- 時事通信社賞(級ごとの最年少者と最年長者年)
これだけでもすごいですね。
さらに団体にも以下4つの賞が用意されています。
- 文部化学大臣省(総合成績が特に優秀な4団体)
- 東京書籍賞(各分野の成績優秀団体)
- 全国高等学校国語教育研究連合会賞(中高一貫校・高等学校部門の成績優秀団体)
- 日本商工会議所会頭賞(大学や一般の成績優秀団体)
この他に更に個人と団体それぞれに、「日本語検定委員会特別賞」と「日本語検定委員会奨励賞」の2つの賞があります。
これだけたくさんの協賛団体と賞が用意されている検定もなかなかないでしょう。
幅広い年齢の方にお勧め!日本語検定を受けるメリット
日本語を使う私たちにとって、正しい日本語を習得することは、今も先にも大いに活きてきます。
語彙力があがり、文章力がつけば就活の際のアピールや普段のメール、提出物でも一目置かれる存在になるでしょう。
コミュニケーションの面でも同僚や上司など、自身との間柄によって適切な言葉の使い分けができるようになります。
具体的な仕事では、雑誌やWebのライターなど、文章を書くお仕事に繋げることができます。
また仕事を引退され、ゆっくり過ごしている方は生涯学習の一環にもおすすめです。
「英語に挑戦するのは敷居が高く、実践がなかなかできない」という方も、慣れ親しんだ日本語をもう一度学んでみることは、きっと楽しいのではないでしょうか?
人生経験を積んできたからこそ、その経験を活かしてゆっくり母国語と向き合ってみてください。
まとめ
日本語検定についてあらゆる角度からお伝えしてきました。
日本語の魅力や奥深さについても再確認できましたね。
今回お伝えした内容は以下になります。
- 日本語検定は日本語を母国語とする人のための検定試験
- 日本語検定は正しい日本語を身につけることを目的としている
- 日本語検定は6つの領域に分かれている
- 日本語検定は7つの級によってレベル分けされている
- 合格の基準は7つの級によって異なる
- 合格には総合得点率と6つの領域における領域別得点率が必要となる
- 履歴書に書く際は正しい名称に気をつけ、進学や就職の際は3級以上で書く
- 勉強には公式テキストと公式問題集がお勧め
- テキストの勉強以外でも日々日本語を意識して学ぶことが大切
- 日本語検定にはさまざまな表彰制度がある
- 日本語検定は日々のコミュニケーションや生涯学習にもお勧めの検定である
日本語はよく難しいと言われますが、それほどに奥が深く、学べば学ほど楽しくなる言語です。
一生使う言語だからこそ、正しく学び、仲間との交流やキャリアアップ、円滑なコミュニケーションに活かしていってください。