応用情報技術者試験は経済産業省が認定している国家資格で、経営戦略や情報戦略などの重要なポストにつく事もできる価値のある資格です。
今回の記事ではこれらのことに対してご説明いたします。
- 応用情報技術者試験の勉強方法
- 応用情報技術者試験の難易度と合格率
- 応用情報技術者試験にかかる勉強時間
- 応用情報技術者試験のオススメの勉強方法
これらのことに関してお話しさせていただきます。効果的な勉強方法もご説明しますので、ぜひ最後までお読みいただき資格を取るか参考にしていただければと思います。
Contents
応用情報技術者試験とは

試験のレベルで言えば中級レベルに区分されていて、システム構築をするエンジニアからそれを実際に活用するユーザーまで、ITに関係する全ての方を対象とした試験内容になっています。
試験範囲の系統を挙げると、
- 情報セキュリティやプログラミングなどのテクノロジ系
- 運用設計やプロジェクトの全般に関わるマネジメント系
- システム戦略や経営戦略のストラテジ系
こういったITに関することを幅広く問われる試験です。
情報処理技術などを活用するために必要な基礎知識や技術、原理などを総合的に評価する試験になっており、特定の製品やソフトウェアに関する試験ではありません。
応用情報技術者試験は『情報処理技術者試験』の中で中級レベルとして位置付けられており、下位試験として基本情報技術者試験があります。
ただ、受験資格に決まりは無いのでいきなり応用情報技術者試験を受けることもできますよ。
基本情報技術者試験(きほんじょうほうぎじゅつしゃしけん、Fundamental Information Technology Engineer Examination、略号FE)は、情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分。
対象者像は「高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」。
引用:ウィキペディア
応用情報技術者試験の難易度は?

ズバリ難易度は高いです。IT関係未経験の方が勉強せずに試験を受ければもちろん不合格になりますが、経験者の方でも試験対策なしでは合格することは難しいと言えるでしょう。
試験は午前と午後に分かれていて、午後の試験では答えを簡単に書くだけではなく説明も含めて回答する記述式の問題を採用しているため、なぜこうなるのか?ということを自分の言葉で説明できなければなりません。
応用情報技術者試験の合格率

応用情報技術者試験の合格率は20%前後で推移しています。これは認定試験が始まった2009年からほとんど変わっていないため、今後も合格率は20%を推移していくと考えられるでしょう。
応用情報技術者試験の下位にあたる『基本情報技術者試験』の直近合格率が38.8%だったので、約半分の合格率になります。
次の章では勉強方法のやり方をご紹介させていただきます。

応用情報技術者試験の勉強方法と勉強時間

応用情報技術者試験を合格するために行う勉強範囲はとても広く全てを理解することは簡単ではありません。未経験から試験に挑戦する場合勉強時間はおおよそ500時間1日2時間の勉強時間としたら8ヶ月前後の時間が必要です。
ITに関する知識をある程度持っている方は大体200時間の勉強時間となり、勉強方法としては過去問に取り組めば十分合格できるでしょう。
今回はIT未経験の方で通学するのは困難な方を対象とした勉強方法として、
- 独学での勉強方法
- オンライン講座での勉強
これら2つの勉強方法とオススメのテキストなどをご紹介いたします。
応用情報技術者試験の過去問題の重要性

応用情報技術者試験のは過去問からの出題が多く全く同じ問題が約40%出題されます。そのため過去問を行うことで出題傾向がわかるだけでなく、知っている問題がそのまま試験に出るため心に余裕を持って試験に取り組めるようになります。
過去問はコチラの『応用情報技術者試験ドットコム』から無料で学習することができ、かなり作り込まれているサイトなので、勉強しようとお考えの方にとってオススメのサイトになります。
応用情報技術者試験の独学での勉強方法

独学での勉強はテキストを使って基礎知識をインプットし、ある程度知識が身に付いたら『応用情報技術者試験ドットコム』を利用して過去問に取り組みながらアウトプットして、勉強した知識をしっかりと定着させるようにしましょう。
あまり多くのテキストを参考にしてしまうと、表現の違いによって混乱してしまう事があります。そのため自分に合ったテキストを見つけてそれを何度も読み込むことが大切です。
レベルが高すぎるテキストを初めから選んでしまうと、躓いてしまう可能性が高いです。未経験の方に向けたテキストを選んで、自分が分かりやすいと感じたテキストをできれば書店で直接探すのがオススメです。
近くに書店がない方などはネット通販でレビューを見てからテキスト選びをすればある程度自分に合ったテキストを見つけることができるでしょう。
オススメのテキスト

応用情報技術者試験に向けたIT未経験の方にオススメしたいテキストを紹介いたします。経験のある方向けではないので、ここで紹介したテキストを参考にしても経験の者の方には合っていないかもしれません。
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

イラストを多用していて初心者の方でも読みやすいように工夫がされています。一つひとつを細かく説明しているため、結構なボリュームがあるので書籍版は持ち運びには不向きです。
このテキストだけでは試験範囲全てを把握することは難しいため、必ず過去問と併せて活用するのを忘れずに行ってください。何度かこのテキストを読み過去問を解くようにすれば、このテキストで浅く広く学んだ知識を応用してスムーズに学習できます。
以下は高評価の口コミから一部をご紹介します
応用情報に合格するには、教科書のようなものを読み込むよりも、とにかく過去問の演習を繰り返すことが最も効果的であると、振り返ってみて確信しています。
知識を身につけるものというよりは、”なんとなくでも知ってる”という状態にするというのが重要かと思います。
問題演習中に答えられない問題にぶつかったとしても「これ、なんか読んだんだよな…」となり、採点中に「そう、これこれ!」と思えることが重要で、その点この教科書は役割を十二分に発揮していました。
押さえておくべき要点がきっちりまとまっていて、しかもイラストやイメージの使い方が上手で、理解しやすくなっているので、試験の全体像を手っ取り早く掴めます。
引用:Amazon
必要な情報をこのテキストを教科書のように使ってある程度理解してから勉強することで、知識の定着を進める事ができます。
要点・用語早わかり 応用情報技術者

コチラのテキストは、上記でご紹介した『キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者』を読んでからオススメしたいテキストです。コンパクトなサイズに合格に必要な重要事項だけを厳選して載せています。
この一冊だけで初心者の方が勉強するには、イラストなどの工夫がないため難しいです。ある程度の知識を得てからコチラのテキストを活用すれば要領良く試験範囲だけを学ぶ事ができます。
以下で評価の高かった口コミを一部ご紹介します。
この本のページ数が少なめで、この本だけで合格するのは良いですが、内容の完全な理解は難しそうです。工業の内容は、イラストや挿絵なしに内容を理解するのは困難です。
IT分野が得意な人はこの本で効率良く、苦手な人はキタミ式等で理解してからこの本に取組むと効率良く勉強できそうです。
引用:Amazon
応用情報技術者試験のオンライン講座

オンライン講座を使えば学習時間や勉強のカリキュラムが明確になっていたり、社会人の方が学習しやすいよう映像講座が細かく分かれていたりなどの工夫がされています。
ですが応用情報技術者試験の通信講座は、前提として基本情報技術者試験に合格できる程度の基礎知識を身につけているのが前提条件になっている場合が多いです。
応用情報技術者試験の通信講座を行なっている場合ほとんどの場所で基本情報技術者試験の通信講座も行なっています。
また、講座のレビューだけで受講せずに無料のお試し講座を受講してから講座を決めることがオススメです。講師の方によって教え方も違うため自分に合ったやり方をしている講師の方でないと苦痛を伴う学習期間になってしまい挫折してしまう可能性があります。
オススメのオンライン講座 2選

コチラでは評判の良い応用情報技術者試験に向けた講座を2つご紹介します。
働きながら出来るだけスムーズに合格を目指すために必要な知識だけを集中して学ぶ講座が多いため、IT未経験の方が合格を目指す場合は講座とは別に基本的な知識を自分で学ばなければならない場合があるのでご注意ください。
今回は基礎知識も学べる講座なので、他に自分で学習をする必要はないものをご紹介します。
①応用情報技術者 基本情報復習つき総合本コース/資格の大原

引用:資格の大原
コチラの講座は、応用情報技術者試験の下位資格である基本情報技術者試験の復習テキストもセットになった通信講座です。IT未経験の方でもコチラの講座を利用すれば応用情報技術者試験の合格を目指すことが可能です。
応用情報技術者試験では午前と午後の2つに試験が分かれていて、午後の試験では※記述式回答の問題が出題されます。
コチラの講座では、午後の試験対策に重点を置いているため記述式回答への試験対策が多く行われています。
コンピューター内部での処理工程などイメージがわきずらい内容に関しては、アニメーションを利用して講義をしているので直感的に理解できるように工夫もされています。
費用 | 73,300円(税込) |
教材リスト |
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各教材の詳細はコチラになります。
教材名 | 機能内容 |
午前対策テキスト | IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が公開している試験範囲を網羅した教材。内容を理解したらスグに例題を解いて要点を確認する事ができます。 |
午前対策演習ドリル | テキストで学んだことの理解度をチェックしたり復習をするのに便利です。項目ごとに分かれているため、苦手分野を集中的に学習することも可能。 |
午前対策ミニテスト | 1問ごとに解説がついているミニテストです。これを活用して問題ごとの理解度チェックができます。 |
基本情報技術者テキスト | IPAが公開している基本情報技術者試験の試験範囲を網羅したテキストになります。 |
基本情報技術者演習ドリル | テキストで学んだことの理解度をチェックしたり復習をするのに便利です。項目ごとに分かれているため、苦手分野を集中的に学習することも可能。 |
基本情報技術者ミニテスト | 1問ごとに解説がついているミニテストです。これを活用して問題ごとの理解度チェックができます。 |
午後対策テキスト&ドリル | 午前対策テキストと同じ内容の午後対策テキストとドリルです。 |
午後対策ミニテスト | 午前対策ミニテストと同じ内容の午後対策用のミニテストです。 |
ポケット過去問題集 | 過去2回分の本試験問題を収録した問題集。繰り返し解くことで得点アップを狙います。 |
直前模試 | 本試験と同じ形式の問題を使って基礎講座の総復習を行います。解答後に解説中心の講義を受講することで弱点を克服します。 |
公開模試 | 本番直前の最終確認テストです。本番と同じ形式・時間で行います。解答の時間配分などのテクニックを身につけるための効果があります。 |
Web通信や専用アプリで効率よく学習!不明点は質問でしっかり解決!
職場でICT担当に任命されたことをきっかけにトライすることを決めました。
Web通信で受講しましたが、講義動画が単元ごとに分かれていて学習しやすかったです。また、専用のアプリを使って動画をダウンロードできるのも便利でした。
分からないところを質問したらすぐに回答を得られたのでとても助かりました。
独学よりずっと効率的に学べる大原のカリキュラム!
今まで独学で勉強していましたが、大原で合格することができました。
午前試験免除制度を利用することで午後対策に集中でき、苦手だったアルゴリズムも本番二週間前に学習したテーマが試験でも出題されしっかり解くことできました!基本情報は範囲が広く、独学だとどこまで学習していいか迷うこともあったのですが、大原の講義では重要なポイントに絞ってくれるので効率的に学習できました。
講義はスマホで受講しましたが教材・映像ともにとてもわかりやすかったです!
②応用情報技術者試験講座/スタディング

引用:スタディング
コチラの講座は出来るだけ費用を抑えて応用情報技術者試験の合格を目指している方におすすめの資格です。初学者向けのコースでも49,500円なので先ほどご紹介した『資格の大原』の講座より2万円以上お得に受講する事ができます。
その分初学者が躓きやすい数式などのよくわからない部分をできる限りわかりやすくするためにビジュアル重視の教材作成に重点を置いています。
それでも試験によく出る頻出事項はしっかり抑えているので、わかりやすくて試験対策もバッチリと学ぶ事が可能です。
またコチラの講座はテキストが無く全ての勉強をネットで行うことになります。スマホだけあればどこでも勉強できるので、通勤時間や休憩時間を効率よく活用して勉強することが可能です。
費用や教材についての詳細はコチラになります。
費用 | 49,500円 |
教材リスト(全てネットで学習) |
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教材名 | 機能内容 |
ビデオ講座 | テレビ番組のような見やすさを意識した動画構成で倍速機能付きなので、時間を節約しながら勉強が可能です。 |
スマート問題集 | 受験者の平均点が問題ごとにわかるようになっていて、ゲーム感覚で問題を解くことにより楽しみながら学習できます。 |
学習フロー | 受験終了までの流れをガイドに従うだけで最適な順番で学べる機能「今日は何を勉強しようか」と悩む必要がなくなるので効率よく現況が可能。 |
学習レポート | 日々の勉強時間を自動で記録してくれる機能。項目ごとに学習時間が十分に取れているのか、計画通りに進んでいるのかが一目でわかるようにグラフ化してくれます。 |
マイノート機能 | 受講中や問題集を解いた後などに気になったことや覚えておきたい情報などを書き留めることができる機能。画像も貼り付けることができます。 |
勉強仲間機能 | 仲間と一緒に勉強を進めることでモチベーション維持に繋がり、お互いに励まし合うことで試験当日までやる気を下げずに学ぶ事ができるようになります。 |
問題横断復習機能 | 複数の問題集をまとめて勉強することが可能になる。苦手分野だけまとめた問題集を勉強する事もできますし、試験直前の総仕上げにも活躍する機能です。 |
スタディングアプリ | 動画をダウンロードできるので、事前に動画をダウンロードしておけばどんなところでも勉強ができるようになる。そのほかの機能もネットにつながっていれば利用可能です |
しっかり試験範囲をカバーしている
合格するには申し分ない部分をカバーしているので、本番においても「やったところ」が出てきたと思うことが多かった。
モチベーションを保てる
講義を見て、すぐに問題演習をしたことで、理解しながら進めることができた。勉強仲間の投稿を見られるため、最後までモチベーションを保つことができた。
知識ゼロでも合格できた
IT知識がゼロの状態から合格できるのか半信半疑なところもありましたが、スタディングを信じてよかったと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事では応用情報技術者試験に対しての勉強法や難易度についてお話しいたしました。
- 応用情報技術者試験はIT分野の総合的な知識を問われる資格
- 未経験から勉強する場合、500時間ほど勉強時間が必要
- 難易度は高く合格率は20%
- 過去問からの出題率が40%ほどあるため過去問を解くことが大切
- 独学で勉強する場合表現方法の違いで混乱する可能性があるので、参考にするテキストは1.2冊に絞る
- 通信講座を受講する場合は基本情報技術者試験の知識があるので注意
- 講座それぞれに持ち味があるので、自分に合った講座なのか確認するために無料お試しを活用する
コチラの記事を参考にしていただき、応用情報技術者試験を挑戦するかお考えの方にとって有意義なものになっていれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。