自分でネットなど検索してみたんですが、わかりやすく書かれたサイトがなくて、イマイチよくわからないんです。
がんばりますので教えてください！！
最近、コロナ禍を機に転職を考える人や、副業の為にスキルアップを考える方が増えてきました。
特にエンジニアを目指す方々にとって、オラクルマスターは大変魅力的な資格になります。ここでは、ITの初心者でもわかるように、オラクルマスターの登竜門であるブロンズを詳しくお伝えしますね。
Contents
Oracle Master（オラクルマスター）とは？
日本オラクル社の製品である、オラクルデータベースシリーズを扱う技術力を認定する民間資格です。
オラクルはデーターベース製品において世界最大規模と言われており、非常に高いシェアを誇っております。
オラクルマスター試験も知名度の高い資格試験になります。
試験範囲を勉強することで、RDBと、SQLの基礎を身につけられます。
RDBとは、Relational Database（リレーショナルデータベースの略）
データを複数の表として管理し、表と表の間の関係を定義することで、複雑なデータの関連性を扱えるようにしています。
個人で利用する住所録のような小規模のものはもちろんですが、企業で使用する基幹システムや情報管理システムなどの大規模システムで、データを管理するために利用されています。
このRDBを管理するシステムのことをRDBMSと言います。
SQLとは、Structured Query Language（ストラクチャード・クエリー・ランゲージの略）
RDBMS（データベース管理システム）を操作するための言語です。
データベースにデータを挿入したり、検索したりする際に利用します。
データベースの中には、数１００件のデータが保存されていますが、SQLを使うことで効率的な操作が可能になります。
SQLで下記のような事が行えます。
- データの検索、追加、更新、削除
- テーブルの作成、削除、主キーの設定
- ユーザー権限の付与
現在多くの企業で導入されているオラクルデータベースは、エンジニアになったら一度は、関わることになるであろうソフトウエアです。
それで、自分で本や、インターネットでもよくわかりませんでした。
そもそもデータベースとは何？
データベースとは、様々な情報を整理し効率よく使用するために格納するデータの集合体のこと。
データベースには様々なデータを効率よく管理するための機能が容易されており、大量のデータを高速に処理することも可能となります。
用途は様々で、顧客管理や在庫管理などの複数のデータを取り扱う事が必要とされる業務に使用されたりします。
データベースはデータを取り扱う全てのシステムに必要なデータの格納庫です。
ECサイトや予約管理システムなど大規模なデータを上手に管理できているのは、このデータベースが存在するからです。
データベースにある役割・用途・その種類
大量のデータを扱うデータベースには、様々な役割や、利用方法＝用途、また Oracle Database以外にも種類があります。
ここでは、データベースの主な役割と、用途、他のデータベースの種類を説明していきます。
データベースの役割
・データの作成（Create）
・データの読み出し（Read）
・データの更新（Update）
・データの削除（Derate）
これら４機能のことを、それぞれの頭文字を並べたCRUD（クラッド）と呼ばれています。
データの蓄積
大量のデータを蓄積し、必要に応じてデータの利用を行うことができます。
データベースの用途
データベースは、主に下記の用途があります。
- 予約管理
- 顧客管理
- 在庫管理
- 業務管理
データの蓄積やデータの使用が必要となるシステムには全て必要不可欠なのが、データベースなので、他にも様々なシステムに利用されています。
予約管理や顧客管理などはデータの検索や、抽出などデータの利用を活発に行いますので、データベースとは切っても切り離せません。
データベースの種類
データベースは Oracle Database以外にも様々な種類があります。
ここでは、使われている事が多い５つの、データベースを簡易的にご説明していきます。
OracleDB（オラクルデータベース）
オラクル社が提供する世界初の商用データベース
特徴：多数あるデータベースと比べても大量にデータを扱うことを得意としている
大規模なシステムのデータベースとして活用することに向いている
MySQL（マイエスキューエル）
MySQLとは、 オラクル社が開発する、世界トップシェアを誇るオープンソースのデータベース
特徴：オープンソースであるため無料で利用できる
処理能力が早いだけでなく、拡張性と柔軟性が高いことも人気の理由です。
PostgreSQL（ポストグレスキューエル）
MySQLとともに人気のあるオープンソース
開発社：PostgreSQL Global Development Group
特徴：多数の関数や機能を取り揃えていることから、バランスの良いデータベースとして人気を集めている
無償で手に入れることができるため、プログラム開発の練習用に用いられたり、小規模システムのデータベースとして採用されている。
Mongo DB（モンゴデービー）
開発元とサポート：MongoDB Inc
Mongo DBは、NoSQL方という種類の中でも採用の多いデータベースです。
データベース自体は、オープンソースですが、管理ツールは有償となります。
特徴：クラウド型のアプリで多く採用されていますが、近年注目されているブロックチェーンのデータベースとしても採用されています。
Microsoft Access（マイクロソフト アクセス）
開発社：Microsoft社、Microsoft Officeのパッケージに含まれるデータベースアプリケーション
特徴：プログラミングができない人でも、簡単なデータベースシステムを作る事ができます。また、データの保存や管理がしやすいので、ビジネスで用いられる事も多いです。
オラクルデータベースの導入や運用、記録されたデータ管理を行う大事な仕事になります。
Oracle DBAの仕事とは
Oracle DBAとは、DBMSというオラクルデータベース管理システムの導入、運用全般の責任を持つ職種です。
データベース管理者の仕事は下記が主になります。
データエンジニアの中でも高い市場価値が付けられているのが特徴です。
- オラクルデータベースの作成
- データベース記録域構造の管理
- ユーザー及びセキュリティの管理
- 必要な知識及び広範囲な業務への対応が必要
Oracle（オラクル）とはどんな会社？
データベースについて少し理解が深まったところで、オラクル社そのものについて、少し深掘りしていきます。
Oracle Masterを取得するメリットが少し把握できるかと思います。
世界的なオラクル
- オラクルは世界的にサービスを展開している企業
- オラクルマスター資格は世界中で有効な世界共通の認定資格
- 日本国内のみで提供される資格試験とは異なり、資格を取得することで、海外で働く際にもプラスになる
Oracle Database（オラクルデータベース）
起源：1979年
開発者：Oracle社
運営団体：米国カリフォルニアのOracle corporation（以下Oracle社）
日本では関連会社として日本Oracleが存在する。
Oracle社は、民間法人や公的機関を対象としたソフトウェア製品に強みを持っており、特にデータベース製品におけるシェアは非常に高い。
オラクルデータベースは、RDBMS（リレーショナルデータベースマネジメントシステム）製品(注1)です。
特徴
- 大量のデータを扱うことが得意、
- ビジネス利用に耐える高い堅牢性（注2）
- 複雑な処理を実行することができる。
- 目的に合わせて機能を拡張できる柔軟性の高さ
- 高い移植性（注3）
- 高い脆弱性（注4）
- 充実したサポート体制
上記に出てきた、用語（注１〜4）は、データベース、ITなどでは頻繁に出てくる用語となっておりますので、下記に詳しく説明します。
RDBMS（リレーショナルデータベースマネジメントシステム）製品(注1)
リレーショナルデータベースを管理するためのソフトウェアの事です。
リレーショナルデータベースとは、⇒データベースのうち、データを表に似た構造で管理するものを指します。
下記は、リレーショナルデータベースで扱うデータのイメージです。
| 商品ID | 商品名 | 価格 | カテゴリ | カテゴリ | カテゴリ | |
| １ | 牛乳 | 230 | 10 | ⇒ | 10 | 食料品 |
| ２ | シャツ | 2000 | 20 | ⇒ | 20 | 衣料 |
| ３ | お茶 | 100 | 10 | ↗️ |
リレーショナルデータベースとは、上記を下記のように商品テーブルとカテゴリテーブルを結合、カテゴリという同じ情報を元に結合する事ができます。
| 商品ID | 商品名 | 価格 | カテゴリ | カテゴリ |
| １ | 牛乳 | 230 | 10 | 食料品 |
| ２ | シャツ | 2000 | 20 | 衣料 |
| ３ | お茶 | 100 | 10 | 食料品 |
堅牢性（けんろうせい）（注2）
予期しないエラーや障害などセキュリティ上のリスクなどに柔軟に対応できることなどを幅広くさす。特にOracle Databaseは、障害に対する機能が豊富で、耐障害性が高いです。
障害に対するさまざまな機能により、データベース停止を防ぎます。
移植性(いしょくせい)（注3）
他の環境で動作するようにソフトウェアを作り替えることを移植と言います。
移植が簡単であることを、移植性が高いと表現します。
Javaで各種ツール類は記述されているため、広いプラットフォームでの高い移植性を誇る。
脆弱性（ぜいじゃくせい）（注4）
情報セキュリティ・サイバーセキュリティの用語で、プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生した情報セキュリティ上の欠陥のこと。
Oracle databaseのセキュリティ診断サービスによりデータベースの脆弱性を定期的にチェックしています。
Oracle Masterは４つのグレード
認定試験は４つのグレードに分かれており、難易度は、Bronzeが一番易しく、Platinumが最も高度となっております。
- ブロンズ（Bronze）：エントリーレベル向け
- シルバー（Silver）：中級レベル向け
- ゴールド（Gold）：上級レベル向け
- プラチナ（Platinum）：実技試験を伴う最高レベル
Oracle masterは、それぞれのレベルで内容がとても深くなっています。
Oracle master bronze とは
- Databaseにおいて、登竜門的な位置付けになっています。
- Oracle Databaseに関する基本的な知識を一通り、保有していることを証明することができる。
- 試験範囲は広く浅く、Database的な知識＋基本的な構造やSQLの使い方などが問われます。
Oracle master bronze は転職にどう有利なの？
転職をする時に、Oracle master Bronzeを取得していると、簡単なDatabase操作ができるという事を企業にアピールすることができます。
また、Database Engineerとしての入り口に立ったと言えますので、Engineerを目指している方には、必須なものになります。
この資格だけで高いスキルを持っているという事にはなりませんが、Databaseの基礎を身に付けているという事は証明できます。
Oracle Master Bronzeの試験内容や費用は？
ここからは、 Oracle Master Bronzeの試験内容や受験費用について詳しく説明していきます。
Oracle Master Bronzeの試験概要
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 試験名称 | 1Z0-085 BronzeDBA2019 |
| 出題範囲 |
|
| 試験時間 | 120分 |
| 試験費用 | 32340円（税込） |
| 問題数 | 約70問 |
| 出題形式 | CBT（コンピューター）方式 CBT方式：テスト用のアプリを用いて、問題表示・解答入力を行う方式チェックボックスを選択して回答します。答えが一つの単一問題と、複数回答する問題があります。 |
| 合格点 | 65%（合格率は非公開となっています。） |
| 年齢制限 | あり |
| 試験言語 | 日本語版あり |
Oracle master database bronzeの出題範囲
OracleMasterは、2022年から新体制の資格体系になりました。
Oracle Database 12c 認定試験は、2022年8月15日を持って、配信を終了することが発表されております。
旧体制
- Oracleバージョンに依存していたため、資格タイトルにも12cや、11gなどバージョンが含まれてその度、内容が異なっておりました。
- Oracle master bronze Oracle database12cに認定されるには、1Z0-061-JPNと、1Z0-065-JPNの２試験に合格する必要がありました。
- 今まではBronze→ Silver→Gold→Platinamとランクが分かれ、飛び級する事ができませんでした。
⇓
新体制
- Oracleバージョンに依存しない位置づけの資格体系になりました。
- 後継資格であるORACLE MASTER 2019資格は、長期(Long Term)リリースであるOracle Database 19cに対応しています。
- Oracle master bronze DBA2019では、1Z0-085-JPNの１試験のみで認定されます。
- より高いレベルを目指す方々にとって朗報なことは、新しい制度では、Bronzeを取得しなくても Silverを取得できるようになりました。
旧体制から新体制へと変更された理由としては、 Oracle Databaseのリリースが年次ベースとなり、リリースに合わせた試験の準備が現実的に困難になった事が背景にあると言われております。
8月15日に配信終了となる主な12c試験と、その後継試験
| 12c試験 ⇒ | 後継試験(2019試験) | 後継試験により取得できる資格 | 後継資格の主な対象 |
| 1Z0-061-JPN ⇒ 12cSQL基礎(12c SQL) |
1Z0-071-JPN Oracle Database SQL |
Oracle Master Silver SQL2019 | SQLを使用する開発者/データアナリスト |
| 1Z0-065-JPN BronzeDBA12c |
1Z0-085-JPN BronzeDBAOracle database Fundamentals |
Oracle master Bronze DBA2019 | Oracle databaseの基礎知識を証明 |
Oracle Master Bronzeの試験の流れ
Oracle Master Bronzeの試験までの大きな流れは以下の通りです。
- 申し込みをする。
- お支払いをする。
- 受験当日試験を受ける
これらの流れについて詳細を説明してきますので、参考にしてください。
①お申し込みをする
- Oracle.comアカウントを作成する。
- Certviewへログインする。
- ピアソンVUEのホームページからアカウント作成する。
- テストセンターと受験日時を選択して受験を予約します。
- 監督付き試験(ピアソンVUE社テストセンター又はオンライン)での受験
- 監督なし試験(オンライン)での受験
上記、どちらかを選択します。
⇓
Oracle認定システム（CertView）経由でピアソンVUE社に申し込む
②受験料のお支払いと、③受験当日の注意点
お支払いをする
下記、いずれかの方法で支払います。
- 試験予約時に、ピアソンVUE社へ直接お支払い
- Oracleユニバーシティが発行する受験チケットでのお支払い。
受験当日の注意点
- 試験当日は、遅くとも15分前までには会場に到着してください。
- 万が一、試験時間に遅れると受験資格が失くなりますし、受験料も返金はありません。
- 受験時に、本人確認として、身分証明書提示を求められます。
身分証明書は、以下のいずれかの組み合わせで、2つを提示しなければなりません。
Aグループから２つ
Aグループから１つ＋B/C/Dグループから１つ
Bグループから１つ＋Cグループから１つ
Aグループ
- 日本国政府発行の運転免許
（運転経歴証明書、仮運転免許証、国際運転免許証を含む） - パスポート
- 写真付き住民基本台帳カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 障がい者各種手帳
- マイナンバーカード
Bグループ
- 顔写真が貼付されている
- ①プラスチックカードに印刷されている
②ラミネート加工が施されている。
③顔写真に割り印またはエンボス加工がされている。
④姓・名ともに記載されている - 企業・団体・教育機関名またはロゴや校章が記載されている
Cグループ
- 年金手帳
- 健康保険証（仮健康保険証を含む）
- クレジットカード/キャッシュカード/デビットカード（署名付）
- 各種公共施設利用者カード（署名付）
Dグループ
- 発行元を問わず、A/B/C以外の、日本国内で発行された氏名と顔写真
または、氏名と署名を確認できる本人確認書類 - 顔写真付き、政府発行
Oracle Master Bronzeの勉強方法と、勉強時間
Oracle Master Bronzeを効率的に勉強し、受験へと備えるためにも、ここはぜひ、しっかりと読んでください。
Oracle Master Bronze勉強方法は
Oracle master Bronzeは通信やスクールなどもありますが、多くの取得者が参考書を繰り返し、学ぶ方法を薦めています。
参考書を薦める理由
- 試験合格の近道は過去問または、模擬問題を繰り返し繰り返し解いて、理解する事です。
- 対策本などの参考書は、試験で出題される問題を想定とした、練習問題と模擬問題が用意されています。これらの問題に繰り返し解くことで、100%正しく回答するのが、最も試験合格には近道になります。
- これらの問題を最低でも３回は解くよう、勉強してください。
- この時の注意点が、回答の丸暗記ではなく、解説を読み込みしっかりと本質を理解してください。
- 本番の試験での、不適切な表現に惑わされることなく、本質を正しく理解することが重要なポイントとなります。
必要な勉強時間について
Oracle Masterは、平均で20~40時間の勉強時間が必要だと言われています。
人間は忘れる生き物だと言う方も少なくはありません。
1日１時間は勉強するようにし、休みの日に遅れや難しい事を取り組むように勉強するのをおすすめします。
まとめ
ITが発達するにつれて、AIでできる事が増えたおかげで、優れたエンジニアは常に足りないと言われています。
Oracle Master Bronzeはデータベースを扱う職種にとって登竜門となる資格になります。
身につけたものは、あなたの財産になります。
ぜひ、コツコツと積み上げ、未来へと羽ばたけるようトライしてみてください。
今回は、 Oracle Master Bronzeに特化して下記について説明していきました。
- Oracle Masterとは
- そもそもデータベースとは何？
- データベースにある役割・用途・その種類
- Oracle DBAの仕事とは
- Oracle（オラクル）とはどんな会社？
- Oracle Masterは４つのグレード
- Oracle Master Bronze とは
- Oracle Master Bronzeは転職にどう有利なの？
- Oracle Master Bronzeの試験内容や費用は？
- Oracle Master Bronzeの試験の流れ
- 申し込みの流れ
- 受験料のお支払いと、受験当日の注意点
- Oracle Master Bronzeの勉強方法と、勉強時間
- 勉強方法は
- 必要な勉強時間について
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたのエンジニアへの道に、お役に立つと嬉しいです🤓
