パソコンスキルをアピールする方法があったらいいですよね。
そんなパソコンスキルを客観的に証明できる資格として、
「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」という資格があります。
幅広い世代が受験しているって聞いたことがあるけど、独学で勉強できるのかも気になるな。
どんな資格なのかこれから説明するね~~
この記事ではMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の資格について紹介します。
- MOSの資格の内容
- MOSは履歴書に書けるのか?
- MOSの難易度は?
- MOSの独学の方法
このようなことが分かりますので、MOSの資格に興味がある方は、最後まで見ていってください。
Contents
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは
WordやExcelなどのマイクロソフト オフィス製品の利用スキルを証明できる資格
主催団体
株式会社 オデッセイコミュニケーションズ
受験者数累計
4,606,177名(2021年6月30日現在)
試験の種類
試験科目として、
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Access
- Outlook
の5つの科目があります。
試験レベルは一般レベルと上級レベルの2つの種類があり、難易度が違います。
一般レベルの試験は、5つの科目すべてがあります。
一方で、上級レベルの試験はWord、Excel、Accessの3科目に限られています。
少し複雑なので、試験科目を表にしてみました。
試験科目 | バージョン | |
一般レベル | 上級レベル | |
Word | Word Word 365&2019 | Word 365&2019 エキスパート |
Word 2016 | Word 2016 エキスパート | |
Word 2013 | Word 2013 エキスパート Part1 | |
Word 2013 エキスパート Part2 | ||
Excel | Excel Excel 365&2019 | Excel 365&2019 エキスパート |
Excel 2016 | Excel 2016 エキスパート | |
Excel 2013 | Excel 2013 エキスパート Part1 | |
Excel 2013 エキスパート Part2 | ||
PowerPoint | PowerPoint 365&2019 | – |
PowerPoint 2016 | – | |
PowerPoint 2013 | – | |
Access | – | Access 365&2019 エキスパート |
Access 2016 | – | |
Access 2013 | – | |
Outlook | Outlook Outlook 365&2019 | – |
Outlook 2016 | – | |
Outlook 2013 | – |
まずは聞いたことがあるWordやExcelの科目を受験してみようかな。
ところで、MOS資格を持つとどんなメリットがあるんだろう?
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格のメリット
MOS資格の主なメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 目には見えないスキルを、資格を取得することでアピールできる
- 資格の取得結果をすぐに活用できる
- 世界で通じる国際資格である
- 作業効率が上がる
解説してください!
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格の試験について
ここからは、MOSの資格試験の概要を簡単に説明したいと思います。どんな試験かを知りたい方に参考になると思います。
MOS資格の受験資格
受験資格は特に指定されていないため、国籍や年齢など、関係なく誰でも受験が可能です。
MOSの試験の科目・試験時間
MOS資格の試験の科目は上記のとおりなので、ここでは割愛します。
試験時間はいずれの科目も50分で、パソコンのみを利用するCBT方式で行われます。
MOS資格の受験方法
MOS資格の受験方法には、全国一斉試験と随時試験の2通りの方法があります。
- 全国一斉試験
試験実施日時:毎月1~2回
試験会場:全国の一斉試験会場より選択
申し込み方法:試験実施日の約1か月~1か月半前からインターネットにより申し込み開始
*支払方法はクレジットカード - 随時試験
試験実施日時:各試験会場が設定した日程で、ほぼ毎日試験を開催
試験会場:全国約1,700の試験会場より選択
申し込み方法:試験会場へ直接申し込み
※いずれの方法も、申し込み後の変更、キャンセルはできない<ので注意が必要です。
MOS資格の受験の流れ
各試験方法の受験の流れについて触れていきたいと思います。
全国一斉試験
全国一斉試験の受験の流れについては以下のようになっています。
- 試験日・実施地域の確認
- 受験者IDの登録
※持っていない人は登録が必須 - 受験料の支払い
※同一バージョンであれば、同日に最大3科目の受験が可能 - 申し込み手続き
※インターネットでの申し込み - 受験票を確認
※試験日の10日前までに届くので、受験票に間違いがないか確認しておく - 一斉試験当日
※受験票に記載の試験会場へ受付時間内に行くこと
※遅刻は欠席となるため注意が必要 - 合格認定証の送付
※合格した場合、受験から4~6週間後に合格認定証が郵送で届きます
MOS資格の全国一斉試験当日のスケジュールについて
1日に4回開催されます。
※ただし、同日に同じ試験を受験することはできません。
※また、試験会場や時間の選択は不可能です。
試験終了後にパソコン画面にて得点及び合否が表示されます。
随時試験
随時試験の受験の流れについては以下のようになっています。
- 試験の申込み
※試験会場へ直接申し込む - 受験者IDの登録
※持っていない人は登録が必須 - 試験当日
※申し込み時に指定した日時、会場で受験 - 試験結果
※試験直後に合否がわかります - 合格認定証の送付
※合格した場合、受験から4~6週間後に合格認定証が郵送で届きます
MOS資格の受験費用
MOS資格の受験費用として3つのパターンがあります。
そこまで大きな差はないですが、参考までに念のため確認しておきましょう。
- MOS 365&2019・MOS 2016一般レベルの科目
10,780円(税込) - MOS 365&2019・MOS 2016エキスパートの科目
12,980円(税込) - MOS 2013 全科目
10,780円(税込)
MOS資格の学割
一般価格より全科目に2000円割引が適用することができます。
- MOS 365&2019・MOS 2016一般レベルの科目
8,580円(税込) - MOS 365&2019・MOS 2016エキスパートの科目
10,780円(税込) - MOS 2013 全科目
8,580円(税込)
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 短期大学
- 大学
- 大学院
- 高等専門学校
- 専修学校
- 専門学校 など
※ただし、申し込み時ではなく、試験当日に上記学校の学生であること
ここからは試験当日の持ち物及び、持ち込み禁止物について触れたいと思います。
MOS資格の試験当日の持ち物
MOS資格受験当日は何が必要なのか、確認しておく必要があります。
持ち物は以下の通りです。
- 受験者IDとパスワード
- 受験票
- 写真付きの身分証明書
- 学生証(学割申込者)
MOS資格の持ち込み禁止物
試験のときは、持ち物はもちろん持ち込んではいけないものも確認しておく必要があります。
確認不足で後悔しないよう、前もって確認しておきましょう。
- 携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイスなど、外部と通信可能なもの
- メモ用紙、筆記用具、USBメモリ、カメラ、ビデオなど、試験内容を複写・記録できるもの
- 時計、スマートウォッチ
- 問題集、参考書など
- 飲食物
時計は特にうっかり持って入ってしまう可能性があるから注意が必要だね。
ちなみに、残り時間は時計がなくてもタイマーで確認できるので、心配はいりません!!
さっきから一般レベルと上級レベルの2つのレベルに分かれていることが気になるんだけれど、どのような違いがあるのかなあ
ここで、試験レベルについての解説を行いたいと思います。
MOS資格試験の難易度(レベル)の基準
試験の前には、試験のレベルを知っておかなければ何も準備ができません。
ここでは、MOS資格の主な受験科目であるWordとExcelを例に試験レベルの基準について解説します。
- Word 一般レベル
文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 - Word 上級レベル(エキスパート)
スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方 - Excel 一般レベル
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方 - Excel 上級レベル(エキスパート)
ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方
上級になるとより詳細な知識が必要になるので、初めはやはり一般レベルの受験をおすすめします。
※ただし、試験科目の一般レベル・上級レベルは独立しているため、一般レベルの取得をしていなくても上級レベルの受験は可能
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格の合格点・合格率は!?
MOS資格の合格率の公開はされていませんが、一般レベルは約80%、上級レベルは約60%といわれており、資格としては割と高めの合格率です。
合格点についても公開はされていませんが、公式サイトより1000点満点のうち、
550点~850点
が目安といわれています。
ここからは資格取得のための学習方法を紹介します。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格の学習方法
資格を取得するための学習方法として主に2つの方法があります。
- 教材を購入し、独学で資格取得を目指す
- 講座を受講して資格取得を目指す
A子さんの場合は前者の①のパターンですね。
では、どれくらい学習が必要なのでしょうか。
資格取得のための学習時間の目安
資格取得のための学習時間をExcelのMOS資格を例にしてみましょう。
- Excel(一般レベル) 初心者
⇒60時間 - Excel(一般レベル) 経験者
⇒20時間 - Excel(上級レベル) 初心者
⇒80時間 - Excel(上級レベル) 経験者
⇒40時間
Excelの使用経験がある方は基本的な利用方法を知っているので足りない知識のみの学習でよさそうですね。
実際の試験時は、パソコンを操作して行うため、パソコンにも慣れておく必要がありますね。
試験攻略のポイントとしては、試験で使用されるパソコンの仕様について調べておくことも大切です。
さらに、初めて受験する場合、時間配分を間違えてしまい、試験時間が足りなかったという声も多数あります。
これを攻略するために、操作に慣れておくことはもちろん、時間配分を計画して試験に臨むことが大切になってきます。
初心者の方は、経験者に比べ、必要な学習時間が多いので、少しでも不安を感じる方はスクールに通いながら学習することをお勧めします。
ここまで、MOS資格の試験についての説明を行ってきましたが、資格取得後、履歴書に書きたいときはどのように記載するべきなのでしょうか。
MOS資格の履歴書への記載方法
MOSの記載方法としては、4通りあります。
- 英語表記
- カタカナ表記
- 略語を用いた英語表記
- 略語を用いたカタカナ表記
例:MOSのWord 365&2019を取得した場合
- Microsoft Office Specialist Word 365&2019 取得
- マイクロソフト オフィス スペシャリストWord 365&2019 取得
- MOS(Word 365&2019) 取得
- MOS(ワード 365&2019) 取得
一般的には①や②のように書きます。
どうしても文字数が多くて書ききれない場合は略語を用いて表記するのも悪くはないですが、企業に提出する書類として不安がないのはやはり、正式名称で記載するのが無難であると感じます。
まとめ
近年、多くの家庭や企業でマイクロソフト オフィス製品のWordやExcelが使用されています。
パソコンスキルはもはや持っていて当たり前と考えられる時代、転職・就職の際にMOS資格を持っていることで、持っているパソコンスキルをアピールできるチャンスができること間違いなしです!!
少しでも興味のある方は受験して損のない資格なので、一緒に資格取得を目指しましょう!