IT系のお仕事や、パソコンを使うお仕事をしている方、またはしたいと考えている方は、基本情報技術者試験を受けておきたいと考えているのではないでしょうか。
基本情報技術者試験を推奨する企業が増えてきているため、社内の制度を使用して試験の受験ができたり、資格を取ることで手当てが出る企業も少なくはないと思います。
例えば、以下のような知識が身に付きます。
- 2進数の計算方法
- CPU
- メモリ
- 記憶装置
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
基本情報技術者試験の受験は、プログラミングなどの専門知識ではなく、情報処理の基礎を確実に身につけていることを証明できる資格です。
ITの幅広い知識を浅く広く学ぶイメージです。
この記事では基本情報技術者試験の内容や、難易度、勉強法について解説していきます。
Contents
基本情報技術者試験について
基本情報技術者試験は、国家資格です。
そのため、IT関係の企業へ就職を考えている学生・社会人や、資格取得による社内評価・資格手当を目指すIT関係の企業従事者などに、とても人気な資格です。
基本情報
主 催:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
試験頻度:年2回(上期・下期)
試験時間:150分(午前)・150分(午後)
出題形式:四肢択一(午前)・多肢選択式(午後)
問 題 数:80問(午前)・11問(午後)
受 験 料:7500円
だから、基本情報技術者試験は受けておきたい資格の一つです。
でも、この試験、難易度が高いって聞くのですが、実際のところどうなのでしょうか??
基本情報技術者試験の難易度
基本情報技術者試験の難易度は、一言で言うならば、高いです。
でも、一体なぜ「基本」という単語がついているのにも関わらず
難易度が高いのでしょうか。
その原因は主に試験内容にあります。
基本情報技術者試験の内容
まず、基本情報技術者試験を受ける人に対して求められるのは、
- 基本的な技術・知識を持っていること
- 持っている技能・知識を実践的に活用できること
この2点です。
基本技術者試験では、これらの人物像であることを試験を通して評価されます。
そのため、情報処理に関する幅広い分野を網羅した試験内容になっています。
基本情報技術者試験で出題される分野は以下の通りです。
テクノロジ系
<基礎理論>プログラミングなど
<コンピュータシステム>構成要素など
<技術要素>データベースやネットワークなど
<開発技術>システム・ソフトウェアの開発技術など
マネジメント系
<プロジェクトマネジメント>プロジェクトの計画・進捗管理など
<サービスマネジメント>サービス提供における運用の維持管理など
ストラテジ系
<システム戦略>システムに関する戦略や企画など
<経営戦略>経営や技術の管理など
<企業と法務>企業活動や法務について
試験形式
基本情報技術者試験は、午前試験と午後試験の2部制で行われます。
各試験で、出題形式が少し異なります。
午前試験(全80問)
計80問のうち、出題数は各分野で以下のようになっています。
- テクノロジ系:50問
- マネジメント系:10問
- ストラテジ系:20問
また、出題傾向がほとんど一定なので、過去問を解いておくとよいでしょう。
午前の試験では、過去に出題された問題と同様の問題が多く出題されています。
どれほど多いのかというと、約70%の問題が過去問に出題されている形式と同様の問題であるといわれています。
つまり、過去問をとにかく解いていけば合格の道は開けそうですね!!
午後試験(全11問)
午後の試験は午前の試験とは少し異なります。
午前試験は出題された問題をすべて解くといった方式でした。
一方で、午後試験は出題される計11問のうち、5問を選択して解くという方法の試験になっています。
必須解答となっている項目は以下の通りです。
- 情報セキュリティ(1問)
- データ構造及びアルゴリズム(1問)
一方で、選択解答となっている項目は以下の通りです。
- ソフトウェア・ハードウェア
- データベース
- ネットワーク
- ソフトウェア設計
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム戦略
- 経営戦略・企業と法務
この中から出題される計4問のうち2問を選択
- ソフトウェア開発(プログラム言語に関する問題)
この中から出題される計5問のうち1問を選択
問題数が少ないってことはじっくり解く問題が多いのですか?
長文形式の問題が出題されるので、一問一答ではないということです。
問題が少なく、必須解答の分野がわかっています。
なので、過去問をひたすら解くのではなく、繰り返し苦手分野を解いて克服することで確実に点を取ることが可能になるといえます。
また、午前・午後試験ともにCBT方式(コンピュータを用いた試験)です。
なので、決められた時間に集合して一斉に試験を行うのではなく、事前に予約した時間に開始し、150分の試験を午前・午後ともに受験します。
こんなにたくさんの分野を習得しなければいけないのですね。
もし、情報に関する知識があっても、試験に向けてたくさん学習時間をとる必要がありそうですね。
基本情報技術者試験の合格率
基本情報技術者試験の難易度が高いといわれるもう一つの要因として、合格率の低さがあげられます。
基本情報技術者試験の合格率は年度ごとにばらつきはあるものの、20~30%程度の合格率です。
受験者の中には、情報の知識や技術を習得済みの学生や、IT技術にかかわる仕事をしている社会人が多くいるのにもかかわらず、低い水準の合格率をたたき出しています。
このように、基本情報技術者試験の出題内容の広さと、低い合格率が、難易度が高いといわれる主な要因です。
とっても広い知識が問われる試験なのが分かりました。
では、こんなに多くの情報を学ぶためには、どれほどの学習時間が必要なのでしょうか
基本情報技術者試験の学習方法
ここからは、基本情報技術者試験を受験するための学習方法について解説していきます。
学習時間の目安
勉強するにあたり、いったいどれほどの時間を費やせばいいのか、気になるところです。
今回は、情報の基礎知識を学校で既習済みの場合と、そうでない場合に分けて紹介します。
まずは、情報に触れたことがある人についてです。
アルゴリズムやプログラミングの知識をある程度身につけている人でも、油断は禁物です。
受験までに50~60時間は学習できる時間を確保したほうがいいといえます。
つまり、まだ学習していない範囲を習得するために、1日2時間の学習時間を確保できたとしたら、約1か月かかる計算になりますね。
次に、情報の知識を一から学習する人についてです。
一から学習する際に最も苦戦するであろう単元は、主に
- アルゴリズム
- プログラミング
の2つです。
これらの単元を確実にマスターするためには、200時間もの学習時間が必要であるといわれています。
「情報」に関するあらゆる知識が必要であることが、出題分野を確認してわかったと思います。
それだけの知識を得るためには、それなりの勉強が必要であるということになりますね。
未経験の方にとって、プログラミングや、アルゴリズムといった専門的な内容は難しく感じるのではないでしょうか。
そんな時は、「通信講座」を受講するという方法もあります。
通信講座
通信講座を利用する場合、一番気になるのは価格ではないでしょうか。
やはり、独学と比較すると少し高くなってしまいます。
しかし、受講する講座によって比較的安価な講座もあるので安心してください。
通信講座の価格は、2万円から10万円であり、幅広い価格帯になっています。
平均価格としては、35,000円くらいです。
ですので、通信講座の中では比較的安く学習できるのではないでしょうか。
講座によっては、午前の試験を免除できる講座もあるので、選ぶ際にはしっかりと比較して受講する必要がありそうですね。
今回は、数ある講座の中でも、特に支持されていて人気の高い講座を紹介します。
- <スタディング> 基本情報技術者試験講座
価格:36,800円(合格コース)/43,800円(初心者コース)
URL:https://studying.jp/kihonjoho/
- <フォーサイト> 基本情報技術者 スピード合格講座
価格:35,800円
URL:https://www.foresight.jp/fe/
この2つの講座は、とても人気が高く、価格もお手頃です。
せっかく受験しようと決めたのに、いざ学習を始めると
「わからない!!!!」
と多くの人がなってしまうのが、基本情報技術者試験です。
独学でも合格できる試験ではありますが、初めて触れる内容が多い場合などはぜひ、通信講座を受講してみてはいかがでしょうか。
まとめ
基本情報技術者試験について以下のことを解説しました。
- 基本情報技術者試験の基本情報
- 基本情報技術者試験の難易度
- 基本情報技術者試験の内容
- 基本情報技術者試験の合格率
- 基本情報技術者試験の学習方法
基本情報技術者試験の難易度は決して低くありません。
しかし、学習の積み重ねにより、合格の可能性のある試験です。
通信講座も充実しているので、
「これからのために資格を取っておきたい!!」
と考えている人は、ぜひあきらめずにチャレンジしてみましょう。