みなさんWEBライターというお仕事をご存知ですか?
実はまだまだ知らない人も多いんですよね。
実際に「パソコンで記事を書いているんです。サイトでお仕事の募集があって応募するんですよ」と言うと、「へえ〜そんな仕事もあるんだ〜」と言われたりします。
実は私もすぐハマってしまいましたが、クラウドソーシングという言葉も知りませんでしたし、パソコンだけでお仕事ができる環境があるなんて驚きました。
ネットが普及し、便利になった現代、失ったものもありますが、完全に自分のペースで仕事ができるクラウドソーシングの働き方は、ストレス社会の救世主であるように思います。
ここではクラウドソーシングの代表であるWEBライターというお仕事を始めるにあたって、一押しのWEBライター技能検定についてお伝えしていきます。
この試験を受けるとWEBライターの基礎が学べるだけでなく、お仕事の斡旋まで受けられるので、ぜひここから「自分らしく生きる」クラウドソーシングの働き方を始めていきましょう。
Contents
WEBライティング技能検定ってどんなもの?

WEBライティング技能検定とは、日本クラウドソーシング検定協会により、これからWEBライターとしてお仕事をしたいという未経験〜初心者を対象に、2015年につくられた民間資格試験です。
そもそもクラウドソーシングとは?
日本語に訳すと『crowd(群衆)』『sourcing(業務委託)』という意味になります。
企業がインターネットを使い、不特定多数のユーザーに業務の発注ができる仕組みのこと。
これを使えば企業側は人件費をかけずに能力のある人に仕事をお願いできます。
人件費やいい人材を育てる研修費、研修の時間、講師の派遣など、雇って育てるまでには企業にとっても負担は大きいのですね。
仕事を受ける側も、自身の能力を活かして会社に行かず好きな場所・好きな時間で働けるのですから、お互いWin-Winな関係になれるわけです。
中でもWEBライターは人気のお仕事。WEBライティング技能検定はクラウドソーシングで初めてお仕事をする方がライティング技術を習得し、クラウドソーシングでの働き方を理解し、仕事取得への一歩となれるよう、作られた試験となっています。
具体的には
- 月一開催(試験頻度が高い!)
- 勉強から試験まで全てネットで完結
- ヒューマンアカデミーの講座(たのまな)を受講することで受験資格が得られる
- 試験に合格すると『WEBライティング実務士』を名乗ることができる
- 様々なクラウドソーシングサイトで有利な特典を受けられる
これらによってお仕事が始めやすくなる仕組み。
また日本クラウドソーシング検定協会では、この試験の対象は未経験から初心者のみならず、次のような場合も有効としています。
- クライアントとのやり取りや、記事の修正が多いなどの悩みを持つライター
- もっと基礎を固めて高額案件を取りたい中級から上級ライター
やはりどのレベルになっても基礎を振り返るリカレントは大事だということですね。
WEBライティング技能検定の試験内容は?

実際の試験に出題される内容は、大きく分けて2つあります。
基礎的な知識を問われる選択問題50問。
- 一般常識
- ビジネスマナー
- 日本語の正しい理解
- パソコンのタイピングなど
もう一つは記述式問題。これが大事!お題とキーワードが提示され、関連する文章を300〜400字程度でまとめるものです。試験では4題出題されます。
制限時間は90分。
この時間内で選択問題はまだしも、記述式問題を4題解くというのはなかなかハードそうですね。一問15分程の配分になるようです。
さらに注目していただきたいのは配点です。
250点満点中、選択問題は50点、記述式問題200点となっています。
圧倒的に記述式問題に比重が置かれています。それもそのはず、選択問題は一般常識に近い内容で、小学生〜中学生レベルの問題もあり、きちんと勉強していればできて当たり前!
WEBライターは文章を書くお仕事ですから、発想力や文章力が重要になってくるということでしょう。
試験を受けるために必要なヒューマンアカデミー講座とは
WEBライティング技能検定試験を受験するためには、ヒューマンアカデミーのWEBライティング技能検定講座(たのまな)に申し込む必要があります。
試験を主催している日本クラウドソーシング検定協会とは別の団体になりますのでご注意くださいね。
この講座を受講しなければ、受験ができない仕組みになっているので、講座と試験はセットということになります。
講座といっても完全在宅。以下のようなものが送られてきますので、ご自身のペースで勉強を進めていくようになります。
- テキスト・参考書
- 問題集
- 受験に必要なID
勉強の過程ではプロ講師への質問は何回でもOK!本試験同様ネットで受けられる模擬試験は3回まで受験可能ですので、どんどん利用していきましょう。
こちらの講座は平均して2ヶ月の勉強期間を想定していますが、「仕事が急に忙しくなって」などスケジューリングが変わっても大丈夫!
最大6ヶ月、それを過ぎても延長特典というものがあるようです。
大人はいろいろ事情があるものです。計画的に無理せず準備していきましょう。
試験の申し込みはいつするの?
WEBライティング技能検定は月一回開催されています。
かなり頻度が高いんですね。
申し込みは受けたい月の試験日から3営業日前までに入金を済ませればOKです。
講座に同封されているIDとパスワードを使って事前に専用サイトに登録し、模擬試験も本試験も受けることができます。
意外と高い!?WEBライティング技能検定の試験料

WEBライティング技能検定で唯一難点ともいえるのがこちらの試験料。
なんと総額41,000円もかかってしまうのです!
内訳はヒューマンアカデミーの講座費用32,000円。
本試験受験料6,000円。
合格証の発行3,000円となっています。
通常このような通信講座での検定試験の場合、1万円以下〜高くとも2万円以下でしょうから、かなり高い部類に入るでしょう。
ちなみに非常によく似た名前で『WEBライティング能力検定』というものがあります。
勿論WEBライティング技能検定とは別のものですが、同じWEBライター向けの試験です。
WEBライティング技能検定がどちらかというと未経験〜初級者向けなのに対して、WEBライティング能力検定は初心者〜中級者向けの内容になっているようです。
このWEBライティング能力検定はWEBライティング技能検定より費用が大幅に安くなっています。しかし一長一短。
主な違いをあげてみました。
WEBライティング技能検定 | WEBライティング能力検定 | |
運営 | 日本クラウドソーシング検定協会 | 日本WEBライティング協会 |
費用 | 講座受講費:32,000円
本試験料:6,000円 合格証発行:3,000円 |
13,500円
※DVDセットの場合19,500円 |
受験会場 | オンライン試験 | 全国16ヶ所(オンラインはなし) |
資格更新 | なし | 2年間(更新費用12,000円) |
クラウドソーシングサイトでの特典 | あり | なし |
こちらを見ていただくと、初期費用の面ではかなり差がありますが、WEBライティング能力検定は資格の更新が必要だったり、クラウドソーシングサイトでの特典がなかったりしますね。
資格の更新はあればそれだけ信用に繋がることもありますが、まずWEBライターという仕事を始める方にとっては更新の必要がない、クラウドソーシングサイトでの特典が受けられるメリットの方が大きいのではないでしょうか?
仕事が取れるようになれば、すぐに元が取れると思えば、先行投資と考えられるかもしれませんね。
更にヒューマンアカデミーの講座では、パソコンを持っていない方向けにMacのパソコン付きコースというものがあります。
先程の講座・試験料など総額41,000円とMacのパソコンがセットになって128,000円。
一番安いMacでも115,000円しますから、とてもお得なコースです。
パソコンを持っていない方なら十分検討の余地ありですね!
ただ「なぜMacなのだろう?」という疑問も残ります。
パソコンにはMacとWindowsがありますが、ライティングのお仕事をする上ではMicrosoftのアプリを使うので、Windowsの方が断然相性がいいように思うのです。
個人的にはMacは必要ないと思います。
ただMacはクリエイティブな作業に向いていますので、ライター以外にもWEBデザインやロゴ作成などのお仕事もしてみたい方にはお勧めですよ。

WEBライティング技能検定の難易度は?

月一回開催されているWEBライティング技能検定の現在の合格率は46.7%。
第73回までの指標です。
これを高いと思うか低いと思うかは意見が分かれるところです。半数をきっているということは、簡単に受かるものではなさそうですね。
選択問題はほとんど満点に近いという情報が出ていますので、やはり記述式問題をクリアできるかが鍵となるでしょう。
本試験は月一回行われているので、合格率はその都度多少は変動していきます。
しかし一回の試験に受験料6000円がかかりますので、しっかり勉強して一発で合格したいところです!
WEBライティング技能検定の参考書って何がある?
実際に講座を受講するとどのような参考書が送られてくるのでしょうか?
事前に把握しておきたいですよね。

引用:WEBライティング技能検定の日本クラウドソーシング検定協会
各参考書の内容は以下になります。
- 選択問題のテキスト基礎編:クラウドソーシングでの働き方、個人情報取り扱い、ビジネスマナーなど
- 基礎編問題集
- 選択問題のテキスト実践編;WEBライティングについて、文章上のルール、正しい日本語
- 実践編問題集
- ISV練習法:記述式問題攻略の鍵!テーマから連想できるキーワードを導き出す発想力と語彙力を鍛えます。
- クラウドソーシング案件の手引き:クラウドソーシング上で行われるWEBライティング案件に関する注意点。
- タイピング教本:WEBライターに必要な正しく美しいタイピング
- オンライン試験システム通知書(ID・パスワード):これで模擬試験や本試験が受けられます。
まずは写真下段にある基礎編・実践編と書かれた参考と問題集についてですが、こちらが選択式50問に出題される内容になります。
この辺りはテキストを読み、問題集を暗記するぐらい解ければOK!ページ数もそれほど多くないので安心してください。当日の試験もこの中から似たような問題が出題されますので、問題集は必修ですね!
問題は文章作成、記述編に関してです。
大事な参考書はこちらのISV法というもの。
これは一つのテーマから様々な関連キーワードを導き出す発想力・語彙力を鍛えるものになります。

本試験では300〜400字の文章をわずか15分で完成させなければいけません。
テーマ一つにキーワード2つが与えられますので、そこから関連するワードを即座に考え出します。
まさに発想力とボキャブラリー!これらを鍛え文章力をつけていきましょう!
続いては上記の『タイピング教本』に関して。
こちらはブラインドタッチで重要なホームキー(キーボードに乗せる両手のポジション)と正しい姿勢に関して、トレーニング法も交えながら解説している教材です。
人によってはあまりにも基礎的な為に「そんなのいちいち学ばなくても」と思うかもしれませんが、WEBライターはとにかく何時間もパソコンを使います。
記事を書くだけでなく、情報を調べる時間も長く貴重です。
そのような中でずっと悪い姿勢でいたらどうでしょうか?
何年後かには腰痛、肩こり、頭痛、筋肉の衰えで悩むことになります。大抵の身体の異変は普段の生活によるものですからね。
タイピングに関しても1日何千という文字を打つようになれば、自己流で速度が上がらないままでは業務に支障が出るのは言うまでもありません。
長年パソコンを使っている方でさえ、自己流でやって失敗したと言っていますから、始めにきちんと身につけておきましょう。

WEBライティング技能検定の勉強法とは?

ではどのように勉強していくのが近道なのでしょうか?
基礎編と実践編の選択問題は先ほどもお伝えした通り、参考書を読み、問題集を暗記するまで解くだけ。これで満点を狙えるでしょう。
大事なのは記述式問題の対策ですね。ISV法の参考書をしっかり読み、内容を理解できたら、日本クラウドソーシング検定協会のHPに載っている過去問題の回答例を参考に文章を作ってみましょう。
およそ2ヶ月前の試験から実際に受験した方の模範回答がのっています。
更には実際に原点された箇所も解説付きでのっているので、ぜひ参考にしてください。
例えばこちら。第73回本試験の記述式問題『テーマ:ぬいぐるみ、キーワード:動物、プレゼント』これに対して考えられた文章の一部を抜粋し、訂正例としているものです。
比較的簡単な例ですが、【解答例3】だけを見て、何が足りないか分かりますか?
【解答例3】
「誕生日やクリスマスなどに、両親やおじいちゃんおばあちゃんからプレゼントされた思い出がある人も多いでしょう。」上記解答例は、主語が不明確となっております。
【修正例3】
「誕生日やクリスマスなどに、両親やおじいちゃんおばあちゃんからぬいぐるみをプレゼントされた思い出がある人も多いでしょう。」上記修正例では、「ぬいぐるみを」を追記することでこの文章の主語を明確にし、文意が通るよう修正いたしました。一文中で主語が不明確になると文章としては不完全となり、口語(しゃべり言葉)のように読者に取られかねません。読者にとって読みやすい文章を心がけるようにしましょう。
引用:本試験の総評
見てみると「なるほど!」と納得できますよね。
このようなものをどんどん見ていけば、勉強したことも頭に入りやすいです。
記述式問題はとにかく数をこなすのが一番。いろいろなテーマ、キーワードで文章を作ってみましょう。
一通り自信がついてきたら、模擬試験を受けてみます!
本試験までに3回受けられるようになっていますので、大いに活用してください。
WEBライティング技能検定でもらえる資格・特典は?

WEBライティング技能検定に合格すると、『WEBライティング実務士』を名乗ることができます。これによって、クラウドソーシングサイトで様々な特典を得ることができるんですよ。
具体的な特典はこちら。
クラウドソーシングサイト | 得られる特典 |
---|---|
ランサーズ | クライアント向けメールマガジンにてお勧め人材として紹介してもらえる。 |
サグーワークス | サグーライティングプラチナの記事報酬が永久5%アップ。
レベルアップする度にもらえるボーナス報酬が2倍。 |
ちょびリッチ | 200ちょびポイントプレゼント。 |
CROUD | 毎月のランキングポイント(10位まで)2倍付与。
資格取得一年以内に獲得ポイント10万円を超えた場合、ボーナスとして1万円分のポイントを追加付与。 案件の優先配信。 |
今後も上記のような特典を儲けるクラウドソーシングサイトは増える傾向にあるようですので、資格取得の効果は十分にあるのではないでしょうか?
WEBライティング技能検定の評判とは?

ネットをみると、ちらほら「受講料が高い、簡単すぎる」などの意見もあるようですが、よく見てみるとライター経験者やすでに仕事を安定的に取れている中級者の方のようです。
ある程度ライターの仕事をこなしている方にとっては確かに簡単すぎる内容だと思いますが、本来はこれからWEBライターを始める未経験〜初心者に向けた検定試験です。
実際に主婦の方で検定を受ける前は0件だった仕事の依頼が、無事合格し、特典のあるクラウドソーシングサイトに登録したところ、直接の依頼が7件もきたそうですよ!
これは嬉しいですね。
WEBライティング技能検定は受ける人のレベルによって多少評価は変わるようです。
これからWEBライターとしてやっていきたい方には、とてもお勧めですので、あまりネットの評価に惑わされないでくださいね。
資格がないとWEBライターになれないの?
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そうなんです!WEBライターの世界は実績がものを言います。
資格があるかないか、クライアントはそこまで重視していないのが現状です。
しかし同じくらいの実績の人であれば、資格がある人の方が信頼できると思ってもらえる可能性は大いにありますね。
特に始めのうちは仕事を取ることが大変。単価の安い「初心者歓迎!」となっているようなものなら容易ですが、月1万円も稼げたらいい方でしょう。
WEBライターで稼ぐには文字単価1円以上の高額案件を勝ち取らなければなりません。
その為には資格はもっておいて損はないですし、試験の内容や勉強する過程で身についた知識などは、仕事をしていく上での自信となるでしょう。
『百聞は一見にしかず』経験はなにより大事です。
ひとつ頭に入れておきたいことは、WEBライティング検定は正統派の文章を学ぶものだということ。実際に仕事をしてみると、よりオリジナリティが求められたり、クライアントの希望に添う為に、敢えて親しみやすい言葉遣いを使ったりします。
あくまでベースとなるもの、日本語の正しい使い方、正しい文章の書き方を教わることができる。発展させる前の基礎になる部分、これがWEBライティング技能検定です。
まとめ
WEBライティング技能検定について、理解が深まったでしょうか?
どのような仕組み・メリットがあったかおさらいしてみましょう。
- WEBライティング技能検定は日本クラウドソーシング検定協会が主催する民間資格試験
- 月一開催で受けやすい
- 費用が高いが更新なし、仕事の斡旋が受けられる特典も
- 受験にはヒューマンアカデミーサイトの講座を申し込む必要がある
- 勉強には日本クラウドソーシング検定協会のHPから過去の回答例や訂正例を参考にするとよい
- 模擬試験が3回まで受けられる
- 試験に合格すると『WEBライティング実務士』の資格が得られる
- クラウドソーシングサイトによって特典がある
- 評価はいろいろあるが、これからWEBライターとして働きたい人にはいいスタートとなる
以上のようにWEBライターに興味を持った方や、本格的に仕事としてやっていきたい方にとっては、クラウドソーシングという働き方を知るいい機会となります。
自分らしい働き方を目指して!ぜひ一歩踏み出してはいかがでしょうか?