ネイリストとは、爪をキレイにする職業人のことを言います。
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ネイリスト3級とは?
公益財団法人「日本ネイリスト検定試験センター」が主催する検定試験です。
『正しいネイリストの技術や知識の向上』を目的とした検定試験です。
1級から3級まであります。
3級は『ネイルケア、ネイルアートの基本的な技術および知識』が問われます。
ネイリスト3級の試験内容
試験は、実技試験と筆記試験があります。
受験資格は、義務教育を修了している人ならだれでも受験可能です。
実技試験があるため、試験当日はハンドモデルが必要です。
15歳以上の方で手指周りに病気がない方であれば、男女は問いません。
試験内容は毎回、大きな変動はなく、実技は70分、筆記は30分の時間配分で行われます。
そのため、過去問集の使い方が重要になってきます。
試験範囲は以下のとおりになります。
筆記試験(30分)、マークシート形式、「80点以上/100点中」で合格
- 衛生と消毒
- 爪の構造(皮膚科学)
- ネイルケアの手順
実技試験(合計70分)
- 手指消毒(1分)
- ポリッシュオフ:マニュキアを落とす作業(6分)
- ファイリング:やすりを使って爪の長さや形を整える作業(12分)
- クリーンナップ:爪の甘皮(キューティクル)の周囲を整える作業(14分)
- ポリッシュカラーリング:マニュキアを塗る作業(25分)
- アート:ストーンやホログラムをのせたり模様や絵を描く作業(8分)
- トップコート:ネイルの表面を保護するための作業(3分)
- 見直し(1分)
ハンドモデルについて
ネイリスト3級を受験するには、ハンドモデルが必要です。
15歳以上の方で、手指周りに病気がない方であれば、男女は問われないと述べました。
「ハンドモデルが合否を左右する」といっても過言ではありません。
ハンドモデルを選ぶポイントをいくつか紹介します。
- 爪がまっすぐ伸びている
- 横から見たときのカーブが緩やか
- 爪が折れたり亀裂が入っていない
- 実技試験1週間前から、ファイルやキューティクルなどの手入れをしないことに協力してくれる
ネイリスト3級は独学で合格できる?
では、大まかな勉強内容を紹介します。
- 筆記試験:公式問題集を繰り返し解いて、理解を深める。
- 実技試験:ポイントを押さえながら、繰り返し練習する。
ネイリスト3級の筆記試験対策
筆記試験は公式問題集から出題されます。
過去問を解いてみる
まずは公式問題集で過去問を解きます。
- 問題を解く
- 答え合わせ
- 解説を読む
①~③を繰り返し、理解を深めます。
30分で解いてみる
合格点に達するようになったら、次は時間を計りながら問題を解きます。
実際の問題形式になれるだけではなく、「得意な問題から解き始める」「この問題はじっくり時間をかけて解く」など、ペース配分がつかめるようになります。
30分以内に解答できるようになると、試験当日も慌てることなく試験に集中できます。
筆記試験は免除される?
公式サイトにも記載されています。
筆記試験免除について
試験結果が「筆記のみ合格」の方は、次回試験で同級を受験される場合に限り筆記試験が免除されます。
※筆記試験免除に該当する方は、受験申込みをする際には、必ず申込書の筆記試験免除記入欄に「筆記のみ合格」した際の受験番号を記入してください。記入していない場合は、筆記免除は適用されません。
「公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター 技能検定試験 概要」から引用
http://www.nail-kentei.or.jp/about/about.html?code=041039#01
ネイリスト3級の実技試験対策
実技試験では、実技採点基準が設けられています。
代表的なものをいくつか紹介します。
- テーブルセッティングに不備はないか
- 施術前の消毒はできているか
- ポリッシュオフを順番にかつ丁寧にできているか
- 適切な道具を使用して、正しく施術できているか
詳しくは公式HPで確認できます。
http://www.nail-kentei.or.jp/about/pdf/saiten3.pdf
ネイリストの仕事内容
<主な仕事内容>
雑務:店内清掃、備品管理、接客、電話対応など。
カウンセリング:お客様が満足するネイルを施すためにも重要な仕事
ハンドマッサージ
ネイルケア:爪の形を整えて健康な状態を保つ。
リペアー:傷んだ爪の補修や修復をする。
ネイルアート:爪やチップにデザインを施す。
ネイルカラー:爪にマニュキアを塗る。
アシスタントから始めて、徐々にスキルアップを目指していく感じです。
ネイリストのやりがい
ネイリストのやりがいは、何といっても「お客様に喜んでいただけるネイルを提供したこと」ではないでしょうか?
他にも、こんな時にやりがいを感じられます。
- 指名が入った時
- スキルアップを目指せるとき
- 自分が考えたデザインやアイディアを表現できる
ネイリストになって苦労すること
ネイリストになって苦労することをいくつか紹介します。
- 肩こり・目の疲れ・腰痛などがある
- 土日祝に休めない
- 予約や指名が入っていると、急用があっても休めない
- 時間外に練習が必要
- 女性が多く、人間関係に悩むことがある
ネイリスト3級に合格した後の仕事内容
仕事はありますか。
ネイルサロンの求人の大半は、ネイリスト1級や2級の取得者が対象となっているからです。
そのため、いきなり正社員で働くことは難しいです。
アートが少なく、オフィスでもOKなシンプルなデザインのものをオーダーするお客様が多いところであれば、ネイリスト3級でも通用すると思います。
ネイリストの主な就業先を紹介します。
- ネイルサロン:代表的な就職・転職先
- ヘアサロンやエステサロン:美容室やエステサロンの中に併設されているサロンでの業務
- 結婚式場:ブライダルネイルの実施
- 独立開業
- ネイルスクールの講師
まとめ
今回のポイントを簡単にまとめます。
- 試験は、実技試験と筆記試験がある。
- 筆記試験は、公式問題集をきちんと勉強することで、十分に合格圏内をねらえる。
- 「筆記のみ合格」の方は、次回試験で同級を受験される場合に限り、筆記試験が免除される。
- 実技試験は「どこが減点対象なのか」注意しながら、繰り返し練習する。
- 友人やサロンモデルにお願いするなどして、ハンドモデルを見つける。
- アートが少なく、オフィスでもOKなシンプルなデザインのものをオーダーするお客様が多いところであれば、ネイリスト3級でも通用する。
- ネイリストの仕事は、アシスタントから始めて徐々にステップアップしていく。
みなさんも「ネイリストの登竜門」である、ネイリスト3級を独学で受験してみてはいかがでしょうか。