突然ですが韓国語と聞いてみなさんどんな言葉を思い浮かべますか?
アニョハセヨ、カムサハムニダ、キムチ、サムゲタン…
挨拶や料理名を含めて一度は聞いたことがありますよね!
筆者自身も一時期K-POPにハマり韓国語できれいに歌えるようになりたい!と思ったことがあります。
この記事では韓国語を学んでいる人、学び始めた人が最初にトライするであろう「ハングル検定5級」について解説していきます。
- そもそもハングル検定ってなに?
- レベルや難易度はどのくらい?
- 合格率低いの?
こういったことを解説していきますのでハングル検定に興味がある方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。
Contents
ハングル検定ってなに?
ハングル検定とはハングル能力検定協会が実施している検定試験のことで日本で初めての韓国・朝鮮語検定試験として1993年から実施されています。日本主催の試験のため日本のみで行われており国際的な検定試験ではありません。
ちなみに日本で受けられる韓国語の検定は
- ハングル能力検定
- 韓国語能力試験(TOPIK)
- 通訳案内士試験
の3種類あります。
韓国語能力試験(TOPIK)→世界約70ヵ国で実施されている韓国版TOIECみたいなもの
通訳案内士→JNTO(日本政府観光局)が主催している国家資格
ハングル検定5級のレベルや難易度はどれくらい?
ハングル検定は1級、2級、準2級そして3〜5級の6つに分けられており初級に区分される4級と5級は問題文も日本語のため難易度が低く易しいレベルに設定されています。
5級は約480語の単語と限られた文型からなる文の理解を必要とし
- ハングルの母音と子音を区別できる
- あいさつやあいづち、簡単な質問ができかつ受け答えができる
- 自分自身の身近なことについて伝え合うことができる
といったことが求められ、勉強時間の目安はだいたい40時間くらいです。
加えて各級のレベルや難易度についても説明すると
4級→約1070語の単語と限られた文型からなる文の理解を必要とし、勉強時間の目安は約80時間。
3級→初級から中級へとレベルも上がり覚える単語数は2200語。勉強時間の目安は約160時間。
準2級→日常会話の理解はもちろん新聞記事などの長い文章に理解も求められる。勉強の目安は約300時間。
2級→中級から上級へ。新聞記事などの長い文章もより専門的な内容になり、頻度の高い四字熟語や南北の言葉の違いの理解も求められる。
1級→韓国・朝鮮語を十分に理解し、適切な言葉での表現を求められる。翻訳家や通訳のスタート地点。
協会HPの説明を一部引用し、簡単にまとめたものになりますが単語数や勉強時間から5級が挑戦しやすいレベルであることがより一層わかるかと思います。
合格率は低いの?
レベルや難易度について知っても実際どれくらいの人が受験し合格できているのか気になるところですよね。
各級の合格率と比べられるように以下の表にまとめてみました。
出願者(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率(%) | |
1級 | 125 | 115 | 9 | 7.8 |
2級 | 574 | 512 | 144 | 28.1 |
準2級 | 1825 | 1647 | 718 | 43.6 |
3級 | 3427 | 3076 | 2098 | 68.2 |
4級 | 4384 | 3915 | 2887 | 73.7 |
5級 | 4205 | 3724 | 3145 | 84.5 |
<参考:ハングル能力協会 第56回試験状況>
表を見ていただくとわかる通り5級の合格率は約85%と非常に高くなっています。
難易度が上がるにつれて合格率も低くなっていますね。
どんな問題が出るの?
ハングル検定5級の試験構成は以下のようになっており、すべてマークシート形式です。
問題数 | 試験時間 | |
聞き取り | 全20問 | 30分 |
筆記 | 全40問 | 60分 |
100点満点(聞き取り40点、筆記60点)中60点以上で合格になり、検定料は3700円です。
※筆記のみで60点取れたとしても聞き取りを受けていないと不合格になります。
試験の内容としては
- 発音問題
- 文法問題
- スペル問題
- 置き換え問題
- 文章の穴埋め問題
- 簡単なリスニング問題
などが出題されます。
一見するとそれぞれの出題分野に合わせて勉強するの大変そう…と思いがちですがハングル検定5級は
「単語・文法・発音」
この3つを重点的に理解しておけば他の問題も回答できるようになります。
極端に言うと
studyという単語の意味は勉強で発音はスタディ
といったように「単語」と「発音」を勉強することで「リスニング問題」の対策にも繋がってきますよね。
その上韓国語の文法は日本語の文法とかなり類似しており、日本語話者であれば勉強の必要はあれどそこまで身構えなくてもいいかと思います。
試験日はいつ?
ハングル検定は春季と秋季の二回に分けて行われており
春季<6月 第1日曜日> 申込期限:3月上旬~4月中旬
秋季<11月 第2日曜日> 申込期限:8月中旬~10月上旬
となっています。(2022年5月現在)
5級の勉強時間の目安は約40時間のため1日1時間半ほどの勉強で1か月あれば十分かと思います。
1年に2回受けるチャンスがあり約半年の時間が確保できるため春季は5級、秋季は4級といった挑戦の仕方もできますね。
実施日や申込期限の確定はその回ごとに協会HPにて確認してください。
おすすめのテキストは?
「ハングル」検定公式ガイド 合格トウミ改訂版 合格レベルと語彙リスト 初級編
実は5級の問題はすべて「新装版合格トウミ」のリスト内から出題されます。
2016年に出版された新装版をさらに充実させたものが上記の改訂版となります。
5級取得のために公式ガイドブックの単語を習得するのが一番効率がいいためこちらのテキストがおすすめです。
2021年版 ハングル能力検定試験 過去問題集 初級(4級、5級) (「ハングル」能力検定試験(CD付))
試験を受けるにあたって試験形式に慣れるためにも過去問を併用して勉強しましょう。
こちらもトウミと同じハングル能力検定協会が出版しているものです。
CDも付いているため聞き取り試験対策にも使えますね。
過去問は時間を測ってすることで時間配分の練習にもなります。
メインテキストで基礎をインプットし、過去問でアウトプットする。
これの繰り返しが一番良い勉強法と言えます。
ハングル検定取得のメリットは?
韓国ドラマやK-POP、料理、化粧品など韓国の文化は日本でも多彩な分野で親しみを持たれています。
韓国語を勉強し自分で読み書きや聞き取りができるようになることでより一層韓国の文化を楽しむことができるでしょう。
また留学や進学、就職、転職といった場面でも評価基準として用いられることもあり資格を取得しておくことで有利になります。
韓国の文化に興味があり深く楽しみたい人や韓国に携わる企業に就職転職を考えている人、韓国の学校に留学進学を考えている人にハングル検定の取得はメリットがありおすすめと言えます。
1級や2級といった上級に比べて5級取得のメリットが少ないのは事実ですが初級でも履歴書に書くことはもちろん可能ですし、書くことによって例えば就職の面接時に韓国語に関する話題ができたりハングルの読み書きができることをアピールするといったメリットがあります。
とはいえ
といったことも無きにしも非ずなのでもしアピールポイントとして履歴書に書く場合は簡単な自己紹介を韓国語でも言えるように準備しておくのがいいかもしれませんね(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「韓国語を話せるようになりたい!」
「韓国ドラマを字幕なしで観れるようになりたい!」
「韓国の企業に就職したい!」
目標は人それぞれかと思います。
目標達成のために、もしくは達成のためのモチベーション維持のためにぜひ語学検定を活用してくださいね!
ここまで読んで頂きありがとうございました。