illustratorクリエイター能力認定試験は、デザイン、イラストを作成するときに必須の「アドビ社」のソフトウェア「illustrator」のスキルを証明するための試験です。
認定試験の開発、主催、実施、試験対策問題集の開発、販売までをも取り扱う「サーティファイ社」が運営しています。
このようにillustratorクリエイター能力認定試験は、民間資格ですが多くの受験者がいます。
illustratorを普段から使うのなら持っておいて損はないです。
この記事では、illustratorクリエイター能力認定試験の受験を考えている方の為に
- illustratorクリエイター能力認定試験の合格率や難易度
- illustratorクリエイター能力認定試験の勉強方法や就職
などの情報を詳しく紹介しています。
Contents
illustratorクリエイター能力認定試験合格率と難易度!
illustratorクリエイター能力認定試験は、難しい試験なのか気になりますよね。そこで、illustratorクリエイター能力認定試験の合格率と難易度を紹介します。
まずは、合格率からお話しします。
illustratorクリエイター能力認定試験合格率
illustratorはDTP業界では標準ソフトウエアと言えるほど普及しています。
DTP業界で働きたいのならillustratorクリエイター能力認定試験で資格を保有することをおすすめします。
さっそくillustratorクリエイター能力認定試験の過去の平均合格率をみてみましょう。
【各年代別平均合格率】
- 2020年度 72.8%
- 2019年度 67.3%
- 2018年度 70.4%
7割以上の受験者が合格している比較的難易度の低い資格試験ということが分かります。
しっかり勉強していれば合格できる割合ですね!
illustratorクリエイター能力認定試験の難易度
illustratorクリエイター能力認定試験には、
基礎力を測る「スタンダード」と、創造性を測る「エキスパート」があます。
それぞれの難易度はどのくらいなのか見てみましょう。
スタンダード
Web業界の資格試験の中でも比較的易しいと言われています。スタンダードのほうが試験科目と試験時間が短く、イラストレーターに関する基本的な知識しか求められません。
ですので初心者の方やこれからillustratorをまだ使ったことがないという人も挑戦できます。
何か資格を持ちたい方などにも「スタンダード」がおすすめです。
逆にすでにillustratorを使ったことがある人は物足りないかもしれません。
エキスパート
スタンダードより科目がひとつ多く、時間も10分長くなっています。
基礎知識+創造性が加わり難易度は少々高めです。
ある程度経験がある方は、エキスパートから受験しても合格できるレベルと言われています。
デザインの基礎があるか無いかで、難易度の感じ方は人によって大きく変わります。
初心者がいきなりエキスパートを受けると難しいです。
illustratorをすでに使ったことがある人は「エキスパート」に挑戦してみると良いですね。
illustratorクリエイター能力認定試験の内容
ここからは、スタンダードとエキスパートそれぞれilustratorを活用するにあたって求められること、合格基準や出題範囲を説明したいと思います。
ちなみに、illustratorクリエイター能力認定試験に、学歴、年齢等に制限はありません。
スタンダード
(第1部/40分、第2部/90分)
【求められること】
ilustratorを活用して、指示通りの作業を正確かつ合理的に行う事ができる。
・作業指示書に基づいて制作ができる。
・Illustratorの基本的な操作ができる。
【合格基準】
実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上
【出題範囲】
- 基本操作
- オブジェクトの基本操作
- パスの描画と編集
- カラー設定
- オブジェクトの編集
- レイヤー
- テキストの入力と編集
- データの入出力
- DTP/Web デザイン基本知識
問題数は、テーマ別で大問7~9問程度。
エキスパート
(第1部/50分、第2部/90分)
【求められること】
illustratorを活用して、クライアントのニーズに対応した創造性の高いコンテンツの制作ができる。
- デザインコンセプトや目的に応じて適切な機能を選択し表現できる
- DTPやWebデザインに関する基本的な知識がある
【合格基準】
知識問題・実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
【出題範囲】
- 基本機能
- オブジェクトの基本操作
- パスの描画と編集
- カラー設定
- オブジェクトの編集
- レイヤー
- テキストの入力と編集
- グラフアクションと自動処理
- データの入出力
- DTP/Web デザイン基本知識
問題数:テーマ別で大問4~6問程度。
試験の内容は、スタンダードのほうが試験科目と試験時間が短く、イラストレーターに関する基本的な内容がメインになっていますね。
一方、エキスパートは科目が一つ多く、時間も10分長くなっていますが、スタンダードでは出題されていなかった知識問題が追加されるからです。選択問題になっています。
illustratorクリエイター能力認定試験の勉強方法
illustratorクリエイター能力認定試験は難易度が低いので、独学でも充分合格できると言われています。合格した方の勉強方法は、参考書、問題集をillustratorクリエイター能力認定試験を主催しているサーティファイの公式HPで購入し解いていったと聞きました。
また、AdobeやIllustratorクリエイター能力認定試験の公式ページから、過去問をダウンロードして勉強することでイメージもしやすくなるのでおすすめです。
学習時間の目安
【スタンダード】
初心者:30時間程/経験者:13時間
基本的な操作を覚えます。
【エキスパート】
初心者:60時間程/経験者:18〜22時間
エキスパートは、実際の作業がしっかりできるかをチェックします。
参考書・テキスト
■Illustrator®クイックマスターCC Windows&Mac
illustratorCCを基本から学ぶことのできる入門書です。サーティファイ主催「illustratorクリエイター能力認定試験」の対策用教材でもあり、素材データをillustrator上で加工することで、効率よく基本機能をマスターできます。
■【CC2021対応版】Illustratorクイックマスター Windows&Mac
illustrator®の基本から活用までを一冊で学習できるテキストです。 サーティファイ主催「illustratorクリエイター能力認定試験」の対策用教材です。
■Illustratorクイックマスター CS5・CS6 Windows&Macintosh
WindowsとMacintoshに対応したillustrator®の入門書です。サーティファイ主催「illustratorクリエイター能力認定試験」の対策用教材でもあり、ストーリーに沿って、CD-ROM内の素材データをillustrator®上で加工することで、効率よく基本機能を習得できます。そして習得できた技術の活用法をコンテンツの制作を通して学習します。実務に必要な知識・技術がこの一冊で充分!
■Illustratorクイックマスター CS・CS2・CS3・CS4対応 Windows/Macintosh】
サーティファイ主催「illustratorクリエイター能力認定試験」の対策用教材でもあり、テキスト内のストーリーに沿って、CD-ROM内に収録された素材データをillustrator®上で実際に加工することで、効率よくアプリケーションソフトの基本機能を習得することができるテキストです。illustratorの入門書としても最適!
問題集
■Illustratorクリエイター能力認定試験問題集(CS・CS2・CS3・CS4・CS5対応)
・WindowsおよびMacの両OSに対応
・各級2題ずつスタンダード、エキスパートに対応した模擬問題
・本試験体験用として、全模擬問題を受験プログラム化したデータを、
ダウンロードできます。
■Illustratorクリエイター能力認定試験問題集(CC・CC2014・CC2015・CC2015.3・CC2017対応)
・WindowsおよびMacの両OSに対応
・各級4題ずつスタンダード、エキスパートに対応した模擬問題
・本試験体験用として、全模擬問題を受験プログラム化したデータを、
ダウンロードできます。
■Illustratorクリエイター能力認定試験公式HPからダウンロード
サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会では、illustratorクリエイター能力認定試験においてどのような出題がされるのかを具体的にイメージできるようにするため、サンプル問題および正答例(無料)を提供しています。
下記のフォームから問題文ファイル・解答ファイルをダウンロードして試験内容を確認ください。
基本的な使い方と中級以上の応用方法が豊富に用意されているので、自分の学習レベルに合わせて内容を確認できるでしょう。
■Adobe Illustratorを使って練習する
illustratorを使って操作の練習をどのくらいしたかが合格できるポイントです。
学習サイト
Adobeの公式サイトでも、はillustratorのチュートリアルを配信しています。こちらも参考にしてみて下さい。
Adobe illustrator ラーニングとサポート
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/tutorials.html
過去問
illustratorクリエイター能力認定試験公式サイトでは、実際の試験内容を具体的にイメージできるよう、サンプル問題正答例が公開されています。
問題文と解答のファイルをダウンロードして試験内容を確認してみて下さい。
推薦書籍
■10倍ラクするIllustrator仕事術(CS5・CS6・CC・CC2014対応)
便利なやり方や便利な機能を紹介してくれています。
発売以来大好評の『10倍ラクするIllustrator仕事術』増強改訂版です。「直しに強いデータの作り方」「使い回しと一括反映の方法」など、一線で活躍する著者陣が教えてくれています。
Illustratorクリエイターの就職・働き方
illustratorクリエイターの資格だけでは、実は就職は厳しいです。
絵を描くのが好きな人にとって、デザイナーやイラストレーターは憧れの職業ですよね。
在宅イラストレーター、イラストレーターの副業で働くなら取得しておくことは必須です。
illustratorクリエイター能力試験エキスパートに合格された方には、履歴書にも記載できるのはもちろん、「認定証」と「ハイライセンスシール」(1シート20枚)が無償で発行されます。
保有スキルを証明するために、名刺や身分証明書などに貼り付けて使用できます。
illustratorクリエイターは、どんな人におすすめなのかまとめてみましたので、参考にしてみてください。
- ウェブ業界全般で活躍したい人
- DTP業界への就職、転職を考えている人
- DTP業界でデザイナーを目指している人
- illustratorを使ったグラフィック制作に携わりたい人
- デザインに興味があり、デザインの業界で働きたい人
- ファッションセンスや色彩感覚などの柔軟な発想やセンスのある人
illustratorクリエイター能力認定試験以外にもあれば良い資格
スキルアップのために、資格取得を目指して勉強をすることは決して無駄ではなく、
Webデザイナーは「Photoshop」、DTPデザイナーは「illustrator」をメインに使いますが、どちらも両方使える方が良いにこしたことはありません。
illustratorクリエイター以外におすすめの資格はこちらです。
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- illustrator CC | Adobe Certified Associate(アドビ認定アソシエイト)
- CGクリエーター検定
- 色彩検定(R)
- カラーコーディネーター検定試験(R)
それぞれの特徴と内容を把握して、自分に合う資格を選びましょう。
illustratorクリエイター能力認定試験日程
個人の方は、ソフトウェア活用能力認定委員会が認めた「随時試験会場」にて、illustratorクリエイター能力認定試験を受験することが可能です。
試験会場により開催日程が異なり、常時行われています。
申込から受験、合格発表までの流れを説明します。
【STEP1 受験会場検索】
illustratorクリエイター能力認定試験サイトの「随時試験受験会場検索」ページより、受験会場を検索。
【STEP2 受験会場への連絡・試験日時等確認】
受験を希望する会場に対して、電話やメール等により連絡したら、illustratorクリエイター能力認定試験の受験を希望することを伝え、以下の内容を確認。
●試験日時
●受験申込期間(各試験会場によって異なる。)
●受験申込方法 ・受験料支払方法
●受験結果受領方法
【STEP3 受験申込・受験料支払】
会場が指定する方法により、直接会場へ受験申込を行う。
受験料金は申込みの時に、会場に支払う。
【STEP4 受験】
試験当日は時間厳守で会場に到着。開始時間を過ぎた場合は、受験できなくなる場合があり!
【STEP5 受験結果受領】
試験終了後、1ヶ月程で受験結果が発表。
受験会場が定める方法により、受験結果を受け取ってください。
まとめ
仕事をする際にはillustratorの実務活用能力を身に付けていることが必須です。
合格率も高いのでぜひ挑戦してみてくださいね!
この記事では
- illustratorクリエイター能力認定試験合格率と難易度!
- illustratorクリエイター能力認定試験の内容、勉強方法
- illustratorクリエイターの就職・働き方
- illustratorクリエイター能力認定試験以外にもあれば良い資格
- illustratorクリエイター能力認定試験日程
をご紹介しました。
illustratorに興味がある方や、普段から使用する頻度が高い人は持っておいて損はないですよ。
