突然ですが、大切なペットが突然具合悪そうにし始めたとき、適切な対処ができますか?
病院に連れていくまでに適切な応急処置ができるだけで大きな違いがあります。
今回ご紹介するペット介護士の資格は、就職活動にも役立ちますし大切なペットのためにも知っておくべき知識やテクニックがまとめて学べるオススメの資格です。
今回の内容はこんな人にオススメです。
- ペット業界に就職を考えている人
- ペット業界で開業を考えている人
- ペットのために色々な知識を付けたい人
今回の記事を読めば、自分に合った資格なのか分かります。ぜひ最後まで目を通していってください。
Contents
ペット介護士とは
ペット介護士とは、株式会社 学文社が認定している民間資格で、病気や老化により介護が必要になった犬や猫の介護やグルーミングをお仕事です。
※グルーミングは、毛繕いや爪のお手入れなど行うこと
年老いたペットは、自分でグルーミングを行う回数が減っていきます。その結果汚れが溜りやすくなってしまい、病気にかかってしまう場合があります。寝たきりになってしまったペットにはさらに細かなケアが必要です。
また、ペットの年齢に合わせた健康管理や体調変化の観察なども行います。
ペット介護士としてお仕事をするために資格の取得は必須ではありません。
でも、人気のあるお仕事のため、ペット介護をお仕事にしようと考えている方にとって資格取得は就職の際とても役に立ちます。
就職先の現場でも基礎知識が身についていると証明されているので、即戦力として期待されます。
就職のためだけではないです。
大切な家族であるペットの問題行動の裏に隠されたメッセージを行動からキャッチする事ができるので、より良いペットとの関係を築くためにも役立ちます。
現在需要が増え続けている
近年のペットブームにより、たくさんの方がペットを飼い始めました。
それに伴い高齢化したペットの病気、痴呆で昼夜が逆転してまって起こる夜鳴きなどによって、飼い主の生活に支障が出てしまう問題が増えています。
コロナが始まり自宅時間が増加したことによってさらにペットを飼う方が増えました。
現在も動物病院やペット専用の介護施設は増え続けていて、需要はますます増え続けていくと言われています。
グルーミングとは
グルーミングとは、ペットにとってのお手入れ全般のことを言います。
スキンシップも兼ねて、ペットの体調に関する変化を確認しつつケアを行うことで、いち早くペットの病気や怪我に気づく事が出来ます。
例えば
- ブラッシングで抜け毛を取り除いたり毛並みやツヤを確認して、栄養状態や病気などを確認できる
- シャンプーを行うことにより皮膚を清潔にしたり、皮膚に炎症やケガがないかを確認できる
- 目や耳の手入れを行い涙の多さや目の濁りを確認したり、耳掃除の時に炎症が起きてないか確認できる
- 爪切りをして、爪が折れたり怪我をしないよう未然に防ぐ事ができる
- 肛門線絞りをして、肛門線炎や肛門線破裂が起きないよう未然に防ぐ事できる
ペットも人と同じで、生きているため日々変化が起きています。喋る事が出来ないペットの体調管理は、グルーミングを行うことで確認することができます。
ペット介護士の仕事は人で言うヘルパーさんと同じ
ペット介護士は、老化や病気によって介護が必要なペットに様々なケアや介護、病気の兆候を察知するなど、ペットの健康的な生活を支えるお仕事です。
現在ペットの平均寿命が伸びている事もあり、シニア期と言われる7歳以上の割合がなんと全体の50%以上にもなっています。
病気のペットを介護することもありますが、圧倒的に老化したペットの介護が多くなるでしょう。
主なお仕事内容は
- ペットの年齢や病気に合わせて、健康管理や必要な栄養などを管理してあげる
- 毛繕いや爪のお手入れなどのケアをしてあげて、気持ちよく過ごすためのお手伝いをする
- トイレ時の介護や足腰が弱ってしまったペットのリハビリをする
- 体調の変化を観察して、病気の兆候を出来る限り早めに察知する
ペットは飼い主にとって大切な家族です。少しでもペットにとって快適な環境を提供し、飼い主にも安心して任せてもらえるように様々なケアを行うことになります。
仕事のためだけでなく、ペットを飼っている飼い主の方もこのような知識があれば大切なパートナーの変化を素早く察知することができます。
ペット介護士の資格を取得するきっかけは、ペットを飼ってる方が「その子のために勉強したい」と思ったからというのが多いです。
「どう接したらいいか、どうしつけたらいいかわからないまま犬を飼ってきました。なので、悪い癖がたくさんついています。きちんと勉強して犬に接していこうと思って受講しました」
「愛猫4匹を飼っているため、飼い主の責任として最低限の知識を持っておきたい、と思い受講しました」
引用;がくぶん通信講座
ペット介護士に必要な知識
ペット介護士は、高齢であったり病気になってしまったペットと向き合う必要があるので、ペットのケアや病気に関する知識、健康管理や栄養管理などの知識が必要になります。
獣医師の補助をしたり、実際に問題が起こったときに適切なサポートができる知識があり、実践できる対応力も必要です。
- 犬や猫の知っておくべき基礎的な知識
- ペットに合った健康管理のやり方
- 病気にかかってしまった時のケア方法や病気の種類
- グルーミングテクニック
- ペットとの上手な暮らし方やしつけの方法
- 動物に関する法律の知識
転倒などの事故を未然に防ぐための措置や、いざという時は応急措置も出来るようにしっかりと知識と技術を身につける必要もあります。
動物を思いやる事が出来る方に向いている資格です
ペット介護士は、色々な品種の生態に対して知識が必要になります。
仕草や行動から楽しい気持ちや恐怖心、痛みを感じている時の行動など、ペットの気持ちを観察してペットに対する思いやりをもって接する事が大切です。
色々な病気や症状についても知っておく必要があります。
ペットの年齢によってかかりやすい病気等も違うので幅広く病気に関する勉強をして、すぐに気づいてあげられるようにしましょう。
ペット介護士の難易度は?
ペット介護士の資格は、通信講座を受講して試験も含めた最終課題を修了すれば取得できるのでそれほど難易度は高くありません。
合格率は、非公開のため正確な数字をお伝えつることはできません。
最終課題をクリアすれば取得できる事から考えると、比較的取得しやすいと言えます。
また、ペット介護士以外にも似たような資格が複数あります。基本的に勉強内容はほとんど同じですが、それぞれの講座に特色があるため、自分が学びたい内容を確認して選ぶのも選択肢のひとつです。
最後に各講座の特徴などをまとめたので、参考になれば嬉しいです。
ペット介護士の資格取得までにかかる勉強時間
ペット介護士の資格取得には3ヶ月~6ヶ月の学習期間を経て、最後の課題を修了すれば資格を取得する事が出来ます。
仕事をしながら勉強する場合は平日に1〜2時間ほど勉強するか、休日にある程度まとめて勉強すれば、無理なくペット介護士の資格を取得出来ます。
勉強した知識は、介護が必要なペットや就職先で役立つとても大切な知識なので、忘れないようにしっかり復習するようにしましょう。
ペット介護士の資格取得までにかかる費用は?
引用:がくぶん
ペット介護士の資格取得までにかかる費用は、学文社が行なっている【ペット介護士養成講座】の費用39,900円です。
認定証の発行をご希望の場合は、別途7,040円かかります。専用の額縁がセットになったものですと、少し高いですが11,440円です。
先程も少しお伝えしましたが、ペット介護士の資格は学文社と群馬県になる「世界の名犬牧場」が認定する民間資格です。そのためペット介護士の資格を取得するには、学文社の通信講座を受ける必要があります。
講座で学べる内容
引用:がくぶん
ペット介護士養成講座で学べる内容は、ペット介護士として必要な知識をまんべんなく学習できます。具体的な講座内容は以下のようになります。
学習テキスト5冊
- 犬・ねこに関する基礎知識
- ペットの健康管理方法
- ペットがかかる病気やケアの方法
- ペットのグルーミングテクニック
- ペットの正しい飼い方としつけ方
映像教材DVD
- ペットに関する基礎知識と健康管理の方法
- グルーミングテクニックの解説としつけの方法
その他のテキスト教材として
- 犬・猫の品種図鑑
- 動物に関する法律のまとめた本
- 健康チェック表
- 指導課題集
このようにペット介護士になるために必要な内容以外にも、色々なことがまとめて勉強することが出来るのでお得な講座になっています。
ペット介護士を取得するには「がくぶん」の通信講座一択
ペット介護士の資格は学文社の通信講座で取得するしかありません。
学文社の通信講座にある【ペット介護士養成講座】を修了することで、学文社と群馬県にあるドッグコミュニティーパーク「世界の名犬牧場」によって認定される民間資格が、ペット介護士となります。
他にも同じような資格で
- 小動物介護士
- 動物介護士
- ドッグヘルパー
このような資格があります。それぞれ資格を認定している団体が違うため色々な資格がありますが、基本的に同じ内容です。
ペット介護士の試験内容と資格取得までの流れ
ペット介護士の資格は、がくぶん社が開講している「ペット介護士養成講座」を受講し、最終課題をクリアすると取得することが出来ます。
先程合格率の説明の時にも触れましたが難易度はやさしめです。大切なペットのためにも、ペット業界への就職でも役立ちますので頑張ってみてください。
試験内容
たくさんの知識が問われますが、全て講座で学習している内容です。焦らずじっくりと勉強していれば問題なく合格できるので頑張りましょう。
- 犬・猫の種類
- 犬・猫の生態や行動の特徴
- ペットと暮らすための基礎知識
- 健康維持のための食事
- 病気の知識と発見方法
- 問題が起きた時の応急処置の方法
- ペットのしつけ方法
- 犬のトレーニング方法
- グルーミングのテクニック
資格取得までの流れ
- 学文社の「ペット介護士養成講座」を受講
- 3ヶ月~6ヶ月の学習期間を終えて、最終課題を自宅で受ける
- 最終課題の提出後3〜4週間で結果が返ってきます
- 合格でしたら…おめでとうございます!ペット介護士の資格取得です。
ペット介護士の認定証が必要の場合は、認定交付料6,600円と発行事務手数料440円が必要になります。
ペット介護士の主な就職先
ここまででペット介護士が役立つ場面や取得方法・取得までにかかる費用などをまとめてお伝えしていきました。
- ペットショップ
- 犬のしつけ教室
- 動物介護施設
- ペットホテル
- 動物病院
このように動物に関する職場でかなり役に立つ資格です。
ペット業界で働く事だけでなく、ご自宅でペットを飼っている飼い主の方にもとても役立つ資格ですのでペットの事を考えると、あって損はない資格といえます。
ペット介護士に似た資格
ペット介護士とは、学文社の通信講座にある「ペット介護士養成講座」を受講すれば取得ができます。
今回ご紹介したペット介護士以外にも同じような動物介護に関する資格はいくつかありますが、基本的にそこまで大きな違いがあるわけではありません。
講座によってはかなり広範囲の勉強ができる講座もありますが、飼っているペットのために資格を取ろうと思っている方には、不要な範囲まで講座内容に含まれている場合もありますし、値段が高かったりすることもあります。
それぞれに特徴があるのでいくつかご紹介いたします。お役に立てば嬉しいです。
ヒューマンアカデミー/動物看護介護講座
引用;ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーの動物看護介護講座では、小動物介護士以外にも
- 小動物介護士
- 小動物看護士
- ドッグシッター
- セラピードッグトレーナー
- ペットロスケアアドバイザー
これら5つの資格を取得して、ペット介護のスペシャリストを目指す講座となっています。
eラーニング(インターネットを活用した学習方法)を利用するかしないかで講座の費用に違いがあります。
費用 | eラーニングあり:86,900円
eラーニングなし:80,300円 |
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講座期間 | 標準学習期間4ヶ月
サポート期間12ヶ月 |
また、学習期間も4ヶ月と短くサポートはたっぷり12ヶ月あるので、わからないことはたくさん質問して不安な部分をスッキリと解消する事が出来ます。
資格のキャリカレ/動物介護士&介護ホーム施設責任者
資格のキャリカレの動物介護士&介護ホーム施設責任者講座では、獣医師の直接指導を受けることができ、4ヶ月で動物介護の全てを学ぶことができます。
こちらの講座でも複数の資格をまとめて取得できるので就職活動に資格を役立てたいとお考えでしたらオススメです。
引用;資格のキャリカレ
講座費用 | ネットからの申し込みで50,600円(1万円割引) |
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講座期間 | 標準学習期間:4ヶ月
サポート期間:700日(業界最長) |
資格を取得したけどどうすればいいんだろう?と悩む必要がなく、スムーズに就職活動が始められますし独立や開業をお考えの方には、ホームページ作成の支援などさまざまな角度から受講者を支えてくれる特徴があります。
日本ケンネルカレッジ/ドックヘルパー講座
引用;日本ケンネルカレッジ
専門学校直轄スクールだから通信講座でも安心!
日本ケンネルカレッジのドッグヘルパー講座は、就職活動にフォーカスを当てるよりも大切なパートナーが老いていく中で、その後必ずくる老いに備えたしつけの仕方やいざという時の正しい応急処置の方法に重点をおいています。
資格はJSCA(日本キャリア技能検定協会)が認定しているドッグヘルパーライセンスが取得できます。
ペット業界の人材育成及び業界への進出を目的に設立された協会です。
ペット業界でさまざまな活動を行なっていて、社会活動やペット業界にしっかりと貢献している信頼できる協会と言えます。
講座費用 | 44,000円 |
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講座期間 | 標準学習期間:4ヶ月〜5ヶ月
サポート期間:7ヶ月 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事でペット介護士になるために必要な知識や勉強方法など色々なことがお伝えできたかと思います。
- ペット介護士の資格は学文社の通信講座を受講する必要がある
- 資格試験はなく最終課題をクリアすれば取得できる
- 民間資格のため講座を受講しなければ資格を取得することはできない
- ペット関係の仕事に就職するため以外にもパートナーのために資格を取得するメリットがある
- ペット介護士以外にも似たような資格が複数ある
就職・転職活動のため以外にも大切なパートナーと長く一緒に暮らしていくためにもオススメな資格です。
ペットを飼っている飼い主の方も興味が湧きましたら資格取得をしておけば、いざという時に適切な対応ができるようになります。
その結果大切なパートナーを救える事もありますので、これを機に取得を目指す価値は十分にあります。