IT関係

オラクルマスタープラチナの資格の難易度は?合格率・勉強時間・転職に有利?

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オラクルマスターを知っていますか?
認知度が高い資格で、IT関係の仕事をしたいと考えている方におすすめの資格です。

資格を取りたい人
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オラクルマスターという民間資格があることを聞きました。
オラクルマスターとは何ですか?
資格のエキスパート
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オラクル社が提供する商用管理データベースシステム「オラクルデータベース」を扱う技術力認定試験のことをいいます。
これからIT関係の仕事をしたいと考えている方におすすめの資格ですよ。

今回、オラクルマスターの中で最高峰の資格である、プラチナについて紹介します。

オラクルマスタープラチナに関する、合格率、難易度、勉強時間、転職について紹介します。

 

そもそもデータベースとは?

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資格を取りたい人
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あの、今さらなのですが、データベースとはなんですか?
資格のエキスパート
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このような定義がありますよ。
  • データベースとは、構造化した情報またはデータの組織的な集合であり、通常はコンピューター・システムに電子的に格納されています。
  • データベースは通常、データベース管理システム(DBMS)で制御します。
  • データとDBMS、およびそれらに関連するアプリケーションをまとめてデータベース・システムと呼びます。
  • 多くの場合は単にデータベースと呼んでいます。

引用:ORACLE|データベースに関するページ内トピック:データベースの定義
https://www.oracle.com/jp/database/what-is-database/#link1

資格を取りたい人
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そう言われても、ピンとこないです。
資格のエキスパート
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具体例をあげますね。
『タウンページ』を知っていますか?
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昔、各家庭にあった黄色い表紙の厚い電話帳のことですか?
資格のエキスパート
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そうです。『タウンページ』も立派なデータベースなんです。
一言でいうと、「一定の形式で整理されたデータの集まり」です。
資格を取りたい人
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確かに、『タウンページ』は電話番号がびっしり書かれていますね。
資格のエキスパート
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電話番号も立派なデータです。
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冊子が厚いので、電話番号を調べるのに時間がかかりました。
資格のエキスパート
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この一連の作業を、データベースがあるおかげで、あっという間にパソコンで調べることができます。
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便利な時代になりましたね。

 

オラクルマスタープラチナの特徴と難易度

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オラクルマスター資格の中で、プラチナは最も難易度の高い級となります。

4つの特徴があります。

  1. 2日間にわたる実技試験である
  2. 試験範囲が広範であり、試験準備に多大な労力を要する
  3. 受験費用が974,000円(税込み)と高額である
  4. 全世界的に有効な資格である

オラクルマスタープラチナの正式名称は「ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c 」です。
証明できるスキルは「データベース(DB)エキスパート」「SQL※1の知識と技術」となっています。

※1 Structured Query Languageの略。リレーショナルデータベース(RDB)※2を扱うのに必要なコンピュータ言語のこと。

※2 データベースの1つ。

プラチナは最難関資格ともいえます。そのため、就・転職でかなり役立ちます。

次に、オラクルマスタープラチナの合格率とを説明します。

 

オラクルマスタープラチナの合格率

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オラクルマスタープラチナの合格率は非公表です。

そのため、初心者がプラチナを受験する場合、以下のように受験していくことをおすすめします。

・ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナ

資格のエキスパート
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ブロンズとシルバーは誰でも受験が可能です。

実務経験者の場合は、
・シルバー→ゴールド→プラチナ

実務経験が半年程度ある場合、いきなりシルバーから受験することが可能であるといえます。

いきなりプラチナからの受験は不可能です。
なぜなら、ステップアップ型の資格だからです。
プラチナの受験にはゴールドの資格が、ゴールドの受験にはシルバーの資格が必要となります。

 

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ゴールドは、2020年1月から、合格に必要な「要履修コース」が不要となりました。
そのため、CBT試験のみで取得が可能となり、プラチナ受験のチャンスが広がりました。

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プラチナ受験のチャンスが広がったことはいいことですね。
資格のエキスパート
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プラチナを取得するメリットもあります。

※オラクル社公認の研修。集合研修やオンライン形式。講習だけではなく実技も豊富。

オラクルマスタープラチナを取得するメリット

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オラクルマスタープラチナを取得するメリットは、以下があげられます。

  • より年収の高い企業へ転職する際に役に立つ。
  • 年収600万円以上がねらえる。

一般的に、データベースエンジニアの平均年収は400~600万円程度が相場となっています。

他にもメリットがあります。

  • 一度資格を取得したら、失効しない。
  • 海外で就労する際に、IT先進国だとビザが通りやすくなる
  • オラクルマスター限定の名刺や印刷物へのロゴの使用の権利が与えられる
  • オラクルマスター特典記念品がもらえる

 

オラクルマスタープラチナは転職に有利

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オラクルマスター資格は認知度が高く、履歴書に記載が可能です。

履歴書には、「令和○年△月 ORALCE MASTER Platinum 合格」と記載します。

就・転職に特に有利なのは、ゴールド以上です。
ゴールド以上の資格を持っていると、希少価値が高いです。
フリーランスとして活躍することも可能です。

以前はシルバー以上が有利とされてきました。
2020年1月の新制度が導入され、要履修コースがなくなったからです。

以上より、オラクルマスター資格の最高峰である、プラチナを取得するメリットは高いといえます。

 

オラクルマスタープラチナの受験資格と試験内容

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オラクルマスタープラチナの受験資格は2つあり、両方必要です。

  1. ゴールド資格を有するもの(ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c もしくは ORACLE MASTER Gold DBA 2019)
  2. 要履修コースを2コース受講していること
    a. ラーニング・サブスクリプションの有効化
    b. Oracle UniversityおよびOracle 認定研修パートナーが開催する下記の研修(ELS、ILT、LVC、TOD)の受講

https://www.oracle.com/jp/education/ocm-3607006-ja.html
引用:ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c 実技試験の受験にあたって(注意事項)

受験料は、198,000円(税込)です。
試験会場は、東京都のみとなっています。(2022年5月現在)

 

オラクルマスタプラチナの試験内容

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オラクルマスタープラチナは唯一、CBT方式ではありません

試験時間は1日目、2日目ともに9:30~17:30です。なお、2日目は18:30に終了する場合もあります。
時間に換算すると、約16時間です。

受験経験者によると、休憩から戻ると、何かしらの障害があえて生じているそうです。
障害の復旧には、かなりの労力がいるそうです。

資格のエキスパート
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試験に必要な知識と技術の他に、精神力や体力も必要ですね。

合格ラインは40~50%前後です。
各モジュールの制限時間は3時間となっています。
プラチナは4つのモジュールがあり、それぞれ合格ラインを突破しなければなりません。

モジュール 1 2 3 4
合格ライン 53.3% 34.3% 40.7% 43.4%

 

試験内容は、データベースの構築・管理、インスタンス環境の構築・管理、障害対応などで構成されています。

試験では、受験者それぞれに専用のサーバーが割り当てられます。

詳しい実技試験の範囲は、以下となります。

  • 一般的なデータベースとネットワークの管理
  • データベースの可用性の管理
  • データ・ウェアハウスの管理
  • データの管理
  • パフォーマンスの管理
  • Data Guard
  • Grid Infrastructure
  • Real Application Cluster Database
資格を取りたい人
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試験範囲が広いですね。
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なので、勉強時間の確保も大事ですが、勉強方法にもポイントがあります。

 

オラクルマスタープラチナの勉強時間と勉強方法

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オラクルマスタープラチナの合格に必要な勉強時間は、200~360時間といわれています。
1日2時間、勉強すると考えると、約半月~3か月かかります。

試験日は随時です。ネットで希望日時を指定して受験します。
受験者の大半は社会人であり、かつ2日間にわたって試験が実施されるため、スケジュールの調整が必要です。

なお、試験の日程変更およびキャンセルは、予約時間の24時間前までであれば、ネットで手続きが可能です。

先程、オラクルマスタープラチナを受験するには受験資格があることを説明しました。

資格のエキスパート
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ここでは、ゴールドを取得済みの方を対象に勉強方法を紹介します。

勉強方法は以下があります。

  1. 要履修コースでしっかりと勉強する
  2. 参考テキストを利用する
  3. IT関係の専門学校に通学する

 

 要履修コースでしっかりと勉強をする

オラクルマスタープラチナを受験するには、2つ以上の研修を受講しなければなりません
合計9つのコースがありますが、その中でも、「 ORACLE MASTER 12c Platinum 特訓」がおすすめと言われています。
理由は、試験本番に近い環境を経験することができるからといわれています。

残念ながら、2022年5月現在、提供終了となっています。

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他の研修でカバーし、実践力を磨きましょう。

 

 参考テキストを利用する

残念ながら、プラチナの参考テキストは販売されていません。(2022年5月現在)

プラチナは実践力が問われる試験のため、ブロンズ、シルバー、ゴールドまでのテキストを活用するのがよいと思われます。

 

 IT関連の専門学校に通学する

日本全国に約38校(2022年5月現在)あります。
おおよそ2〜4年間かけて学習していきます。
昼間部のみとなっています。

学費は150万〜450万円ほど必要となります。

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仕事をしながらの通学は困難といえます。
「IT関係の仕事に転職する!」という強い意志が必要です。
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通学しか方法はないのですか?
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専門学校に通学しなくとも、オラクルデータベースでSQLやデータベースに関する実務経験を3~5年積むことが大切です。

オラクルマスタープラチナの合否結果の受取方法

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プラチナ以外の試験の合否結果およびスコアレポートは、「Oracle CertView」 から確認できます。
合否結果をスムーズに確認するため、試験前にCertView の認証を済ませておきます。

なお、プラチナの合否結果の受取は、3週間後です。

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どうしてプラチナだけ、結果の受取が3週間後なのですか?
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実技試験のため、どうしても時間がかかってしまうのです。
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プラチナを受験するには、どのくらいの期間が必要ですか?
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最低でも3~5年の技術者経験が必要とされています。
コツコツと実践力を磨いていくことが大切です。

 

まとめ

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オラクルマスタープラチナに関して、合格率、難易度、勉強時間、転職について紹介しました。

簡単にまとめます。

  • オラクルマスタープラチナは、オラクルマスターの中でも最高峰の資格である。
  • 難易度は高い。
  • 試験は2日間にわたる。
  • オラクルマスター取得のメリットは転職に有利、高収入をねらえる。
  • 取得費用は、約100万円と高額である。
  • プラチナ取得に必要な勉強時間は、200~360時間。
  • 学習方法は研修を活用しながら、実践力を磨く。
  • 試験結果がわかるのは、3週間後である。

オラクルマスタープラチナは、オラクルマスターの中でも最高峰の資格です。

就職や転職に大いに役立つ民間資格といえます。

みなさんも、オラクルマスタープラチナの取得を目指してみてはいかがでしょうか?